愛媛県の郷土料理「鯛めし」
瀬戸内海に面した愛媛県が誇る代表的な郷土料理「鯛めし」。この地域では 2 つの異なるスタイルが楽しめます。
宇和島鯛めしは、新鮮な鯛の刺身を卵黄と秘伝のタレに絡め、熱々のご飯にのせていただく贅沢な一品。漁師が船上で考案したとされる伝統の味で、鯛の甘みと卵のまろやかさが絶妙に調和します。主に愛媛県南部の南予地方(宇和島市周辺)で食べられているスタイルです。
炊き込み鯛めしは、鯛を丸ごと使って炊き上げる豪快な料理。鯛の旨みがご飯全体に染み渡り、上品で深い味わいが楽しめます。主に愛媛県中部の中予地方(松山市周辺)と東部の東予地方(今治市、西条市周辺)で食べられているスタイルです。特に松山市北条地区では、この炊き込みスタイルの発祥地として『北条鯛めし』とも呼ばれています。
愛媛県は全国有数の鯛の産地として知られ、四季を通じて良質な鯛が水揚げされます。地元の新鮮な食材と伝統の調理法が生み出す「鯛めし」は、愛媛を訪れた際にぜひ味わっていただきたい絶品グルメです。
中でも本場・宇和島の伝統を受け継ぐ鯛めしは、多くの美食家を魅了してきました。
そんな宇和島鯛めしを提供する、愛媛県松山市の丸水 本店をご紹介します。
丸水 本店
愛媛県松山市の中心部・大街道に位置する「元祖 宇和島鯛めし 丸水(がんすい)本店」は、宇和島の伝統的な鯛めしを提供する専門店です。昭和以前から続く宇和島鯛めしの伝統を昭和二十一年に初代が受け継ぎ、二代目・三代目と百年にわたって守り続けています。一本釣りで丁寧に釣り上げた鯛のみを使用し、その日の最高の状態のものを厳選。さらに愛媛県産の赤玉と独自ブレンドした特別栽培米、伝統の麦味噌を使用することで、伝統の味を現代に受け継いでいます。予約不可の人気店として、多くの食通に愛され続けています。
- 営業時間
- 【昼】11:00~15:00
- 【夜】17:00~20:30
- 定休日
- 無休(不定休)
- 電話番号
- 089-909-8167
- 公式サイト
- https://gansui.jp/
- 所在地
- 〒790-0004 愛媛県松山市大街道 3-7-8
落ち着いた和の店内
丸水本店の店内は、和の落ち着いた雰囲気。
カウンター席の他にも、奥にテーブル席があります。
店内はとても清潔感があり、気持ちよく食事ができます。
入り口付近には、竈(かまど)やいろり鍋も置かれていました。
天然と養殖の真鯛が選べる!
丸水では、宇和島鯛めしの鯛を、天然真鯛か養殖真鯛を選ぶことができます。
- 天然真鯛:2,400 円
- 養殖真鯛:1,800 円
- 天然養殖食べ比べ:2,200 円
※ 2025年5月31日現在の価格
実食!天然真鯛
今回は、天然真鯛の宇和島鯛めしをいただきます。
見るからにぷりんぷりんの真鯛。見ているだけで美味しいのが伝わってきます。
出汁と玉子と、そして鯛出汁を使った豚汁がセットでついてきます。
席には、鯛めしの食べ方が記されていました。鯛めしを食べるのが初めての人も安心ですね。
- 宇和島鯛めし お召し上がり方
-
- おひつから御飯をつぎます
- 出汁に入っている玉子を馴染ませます
- 鯛の身と薬味を出汁の中に全部入れます
- 御飯の上に半分の具をのせ出汁をお好みの量を掛けて出来上がりです
- 最後は余った御飯と出汁をもう一杯。二度目は味が染み込み絶品です
案内の通りに丁寧に盛り付け、宇和島鯛めしの出来上がり。
最高に食欲をそそります。
そしてもちろん、食べて美味しい!鯛はぷりっぷり、お出汁もちょうどよくコクがあって、玉子のマイルドさとも相性がよく、一口食べた瞬間にすべての美味しいが口の中に広がります。
これは本当に、無限に食べられる美味しさです。
宇和島鯛めしは老舗で間違いなし
その土地の郷土料理を堪能したとき、どのお店をチョイスするか迷いますよね。宇和島鯛めしを食べるなら、丸水本店がおすすめです。
お店もきれいでしたし、スタッフさんもとても気遣いのできる方ばかりで居心地がよかったです。
丸水 本店は、松山ロープウェイ商店街にあります。松山城へ向かうロープウェイ&リフト「山麓駅」の近くにあり、松山城観光とセットで訪問できます。
松山市へ旅行に来た際はぜひ立ち寄ってみてください。スタッフさんたちも丁寧な対応、店内もカジュアルで過ごしやすいです。
あわせて読みたい: