宇都宮城
宇都宮城は、栃木県宇都宮市にかつて存在した日本の城郭です。現在の宇都宮城は、本丸跡が宇都宮城址公園として整備されています。公園内には、復元された櫓や土塁を見ることができます。
桜の名所でもあり、毎週金曜日・土曜日・日曜日には、日没から 21 時までライトアップが行われています。
- 別名
- 亀ヶ岡城
- 文化財等指定
- 関東七名城
- 天守
- 存在しない
- 料金
- 公園のため無料
- 櫓の公開時間
- 9:00 〜 19:00(年末年始を除く)
- アクセス
- JR 宇都宮駅から徒歩 20 分
- 東武宇都宮駅から徒歩 10 分
- バス: JR 宇都宮駅西口バスターミナル 38 番のりばより、関東バス 市内循環線「きぶな」で「宇都宮市役所」または「宇都宮城址公園入口」バス停下車(所要時間: 15分, 片道: 170 円, バスは 20〜30分毎に運行)
- 駐車場
- 宇都宮城址公園 南駐車場(無料)
- 公式サイト
- 宇都宮城址公園・清明館 - 宇都宮市
- 所在地
- 〒320-0817 栃木県宇都宮市本丸町 1−3520 外
宇都宮城の歴史簡単ダイジェスト
- 1063 年前後(平安時代)
- 宇都宮城築城。築城年は不明。築城主は藤原秀郷もしくは藤原宗円ではないかと言われている。
- 1185 〜 1615年(鎌倉時代〜戦国時代)
- 鎌倉幕府の有力御家人である宇都宮氏が城主を務める
- 1590 年
- 小田原征伐後、豊臣秀吉によって、宇都宮城にて宇都宮仕置が実施される。
- 1617 〜 1868年(江戸時代)
- 歴代将軍が、徳川家康が祀られている日光東照宮へお参りする途中の宿泊場所とされる。
- 1868年
- 戊辰戦争によって宇都宮城のあらゆる建物が消失
- 廃城
戦国時代の面影を残す貴重な遺構
平安時代後期から宇都宮氏の居城として栄えた宇都宮城は、近世には徳川家康の家臣・本多正純によって大改修を受け、壮麗な城郭へと生まれ変わりました。しかし、近代戦争や都市開発によって多くの部分が失われ、現在は本丸土塁の一部のみが残されています。
平成に入り、市民の熱意によって往年の宇都宮城の一部が復元されました。清明台、富士見櫓、石垣と土塁、土塀、堀など、当時の姿が再現されており、歴史の息吹を感じることができます。
公園内はとても広く緑に覆われており、子供たちが遊ぶのにとても良い環境です。
この広場の奥にもまだ広場が広がっていました。
土塁からの眺め
土塁の外観が復元されており、階段で土塁を上ることができます。
上から見ると広場がとても広い事がわかりますね。
土塁には通路が造られており、富士見櫓と清明台に行くことができます。
清明台
宇都宮城本丸の土塁北西部にあった櫓で、江戸時代の絵図には二階建て瓦葺きで描かれており、広さ三間(5.9 m)×三間三間半(6.9m)と記録されています。
清明台のあった部分の土塁は他所よりも高所に建てられており、江戸時代には天守閣の役割を果たしていたのではないかといわれています。
富士見櫓
宇都宮城本丸の土塁南西部にあった櫓で、江戸時代の絵図には二階建て瓦葺きで描かれており、広さ三間(5.9 m)×四間(7.9m)と記録されています。
富士見櫓の名の通り、まわりに高い縦獲物がなかった江戸時代には、遠く富士山の姿を臨むことができます。
堀
堀は、本丸、二の丸、三の丸の周囲を囲んでおり、幅は約10メートル、深さは約5メートルあります。堀の底には、石垣が築かれており、外敵の侵入を防ぐ役割を果たしていました。
堀は、宇都宮城の歴史の中で、何度も改修や拡張が行われました。特に、江戸時代には、本多正純によって大規模な改修が行われ、現在の姿に近づきました。
宇都宮城址公園では、堀の一部が復元されており、当時の姿を垣間見ることができます。堀の周囲には、桜や紅葉などの木々が植えられており、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。
まちあるき情報館
まちあるき情報館は、宇都宮城址公園内にある観光案内所です。宇都宮城址公園周辺の観光情報やパンフレットの配布、宇都宮の文化の展示などが行われています。
宇都宮最大の祭り「菊水祭」で使用される火焔太鼓山車・桃太郎山車の展示
宇都宮駅からバスで行くのがオススメ
JR 宇都宮駅からは徒歩 20 分程度のため、宇都宮市内散策ついでに立ち寄ることも可能です。
駅から直接宇都宮城に行きたい場合は、「きぶな」という市内循環バスを利用すると簡単にアクセスできます。
- 市内循環バス「きぶな」
- JR 宇都宮駅西口バスターミナル 38番乗り場より乗車
- 「宇都宮城址公園入口」バス停または「宇都宮市役所」バス停で下車
- 料金: 170 円
- 所要時間: 15 分
- 停車バス停・運行ルート
- 時刻表
バスは 20 〜 30 分毎に運行しています。待ち時間によっては、歩いた方が早い場合もあります。
宇都宮市民に愛される憩いの場。
かつて関東七名城の一つに数えられた宇都宮城の威光を今に伝える宇都宮城址公園。
春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が燃えるように色づく公園は、まるで時代絵巻の世界に入り込んだようです。歴史を感じながら散策を楽しんだり、芝生でゆったりとくつろいだり、思い思いの時間を過ごすことができます。
市民の熱意によって復元された、清明台、富士見櫓、土塁、そして堀。かつては豊臣秀吉、そして徳川家康も訪れた宇都宮城の跡地に、是非足を運んでみてください。