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名古屋城「本丸御殿」を無料見学〜現代に蘇りし豪華絢爛と静寂閑雅の側面を持つ近世城郭御殿の最高傑作

名古屋城の本丸御殿を見学してきました🥳✨

名古屋城本丸御殿とは

名古屋城本丸エリアに入ってすぐのところにある本丸御殿は、復元され 2018 年 8 月 6 日に公開されました。

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本丸御殿

名古屋城本丸御殿とは

名古屋城本丸御殿は、尾張藩主の住まいとして徳川家康の命により慶長 20 年(1615)に建てられました。寛永 11 年(1634)には将軍のお成御殿として上洛殿(じょうらくでん)が増築され、格式高き御殿として知られていましたが、昭和 20 年(1945)の空襲で天守閣とともに全焼しました。

名古屋市では、平成 21 年(2009)1 月から本丸御殿の復元に着手し、平成 25 年 5 月には入り口にあたる玄関、謁見の場である表書院などの公開を開始しました。

職人の「伝統の技術と現代の叡智」を集結し復元された美しい本丸御殿が、なんと入場料無料で見学できるっていうんですからうれしいですね🥰

本丸御殿の見学

本丸御殿の見学は、一度スタッフさんから注意事項などを案内いただいてからの入場となります。

まずは列に並んで、順番を待ちましょう。

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列に並んで入場の順番を待つ

一度に通される人数は 10 人程度。

スタッフさんからの案内は 5 分も無いくらいだったと思います。

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ビデオを見て注意事項を確認

スタッフさんから「手荷物が多い人は中に無料ロッカーもあります。」と案内されますが、荷物が多い人は預けて見学する事をオススメします。

ゆっくり回るとそれなりに時間を要するのと、御殿内の通路は広いわけではないので他の方の通行の妨げになったり、すれ違いが微妙に大変だったりします。

入場

説明を受けたら本丸御殿に入場できます。

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ここで靴を脱ぐ。右側通行。

靴を脱いで上がったら、すぐにスリッパが置いてあって、欲しい方はご自由にどうぞ的な感じになっています。

経験上、スリッパは履いていた方が良いです。廊下は木の床なので、冬場はわりと冷えます。

もちろん床も柔らかいわけではないので、長時間歩いていると疲れる人は疲れると思います。

(私はスリッパ履かずに巡ったのですが後悔しました)

下駄箱とロッカー

マップ:下駄箱やロッカーの位置

入るとすぐに下駄箱があるので、ここに靴を収納します。

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下駄箱は無料。鍵がかけられる。

下駄箱の脇にはロッカーもあるので、荷物も預けることができます。

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ロッカーは先に 100 円を入れるシステムだけど、解錠した時に戻ってくるの無料です。

大廊下

本丸御殿マップ:玄関付近

コースに入るとまず大廊下に来ますが、ここには立派な障壁画が飾られていました。

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巨大な障壁画がお出迎え

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今にも動き出しそうな迫力

玄関

本丸御殿マップ:玄関

玄関は、正規の来客がまず通される建物で、床や違棚が備えられていました。周囲の壁や襖には勇猛な虎が描かれ、客を驚かせました。

大廊下から隣の玄関エリアに行くと、まさに客人を迎えるにふさわしい?とにかく迫力のある虎や豹が描かれた部屋が現れます。

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二之間

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一之間

ここは本丸御殿に来た人がまず通され対面を待つ殿舎で、これらの部屋の障壁画は「竹林豹虎図」といって、竹林と勇猛な虎や豹が描かれています。

入側*1と呼ばれる、玄関の部屋の前の通路はこんな感じです

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入側の様子

表書院(おもてしょいん)

マップ:表書院

表書院は、江戸時代は広間と呼ばれ、藩主と来客や家臣との公的な謁見に用いられました。一番奥に位置する上段の間は、床や付書院を備えるとともに、床も一段高くしており、藩主の座として使われました。

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三之間

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一之間(手前)と上段の間(奥)

一之間と上段の間で、上段の間が一段上がっているのがわかりますね。

ちなみに上段の間は徳川義直が着座した部屋で、床と違棚、付書院・帳台帳といった正式の座敷飾りを備えています。

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豪華な帳台構

重要文化財「松楓禽鳥図(まつかえできんちょうず)」

二之間には、重要文化財「松楓禽鳥図」の復元障壁画がありました。

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重要文化財「松楓禽鳥図」の復元障壁画

(本物の「松楓禽鳥図」は 2021 年 12 月 19 日まで同じく名古屋城内の西の丸御蔵城宝館で展示)

鷺之廊下(さぎのろうか)

マップ:鷺之廊下

鷺之廊下は、対面所と上洛殿を結びための廊下で、寛永 11 年(1634)に上洛殿と共に増築されました。長押(なげし)の上まで障壁画が描かれるのが寛永期の特徴です。将軍や藩主はここを通り上洛殿へ向かいました。

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鷺之廊下

上洛殿(じょうらくでん)

マップ:上洛殿

上洛殿は、寛永 11 年(1634)に三代将軍家光の上洛にあわせて増築された御成御殿です。江戸時代は御書院(ごしょいん)御白書院(おしろしょいん)と呼ばれました。本丸御殿で最も格式高い建物であり、天井に板絵、部屋の境には極彩色の彫刻欄間がはめ込まれています。

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上洛殿

さすがここが一番豪華絢爛できらびやかでした。

梅之間(うめのま)

梅之間 案内板

梅之間は、将軍をもてなす役割の任じられた尾張上級家臣の控えの間として使われた部屋です。上洛殿と共に寛永 11 年(1634)に増築されました。

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梅之間

ここ、作りこそシンプルだけど逆に障壁画が引き立っていて個人的には好きな部屋でした

対面所(対面所)

対面所 案内板

対面所は、藩主と身内や家臣との私的な対面や宴席に用いられました。上段之間・次之間には。四季の風物や名所が多くの人物とともに描かれています。

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対面所納戸一之間

ここ、わりと地味なんですけどなんだか静かで落ち着いた雰囲気があって好きでした

名古屋城天守閣木造復元募金箱

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名古屋城天守閣木造復元募金箱

これ出口付近にあったんですけど、めっちゃ豪華な募金箱ですよね

名古屋城天守閣木造復元募金箱・横から名古屋城天守閣木造復元募金箱・上から

本丸御殿の見学自体が無料という事で、感謝の気持ちを込めて募金させていただきました

出口

ここまで進むと、最初の下駄箱のある部屋に戻ってくるので、あとは靴と荷物をロッカーから出して見学コース終了になります。

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入口と出口は同じ場所になっている

豪華絢爛と静寂閑雅の面を持つ名古屋城本丸御殿

装飾豊かな部屋はまさに豪華絢爛。あちこちがピカピカに光っていて装飾品もあれこれありました。

一方で、金屏風にシンプルな絵と共にあとは木の風合いのみで作られていた部屋や、一切の光り物無しで落ち着いた雰囲気の部屋もあって、そっちもとても素敵に感じました。

本丸御殿の外観も、力強い玄関があったと思えば側面は細部の繊細さが光る見た目になっていたりと、さすが名古屋城、そして離宮となっただけはある素敵な御殿でした。

入場は無料なので、名古屋城に行った際には是非見学してみてください。オススメです✨

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本丸御殿の玄関

本丸御殿情報

本丸御殿スペシャルムービー

VT(バーチャルツアー)本丸御殿 my.matterport.com

www.nagoyajo.city.nagoya.jp


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*1:座敷と縁側との間の廊下