りとキャン△キャンプと旅と散歩のあしあと

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秋の等々力渓谷〜東京 23 区唯一の渓谷にして今もなお豊かな自然が残る渓谷

等々力渓谷

東京 23 区で唯一の渓谷にして、豊かな自然が残る等々力渓谷に行ってきました🥳

等々力渓谷

等々力渓谷は、東京都23区内で唯一の渓谷で東京都の指定名勝に認定され、今もなお豊かな自然が残る渓谷です。谷沢川をメインに構成されている渓谷で 30 箇所以上の湧水もあることから、その中で育まれた豊かな自然の中で沢山の動植物も生息しています。また、地層も各所で見ることができます。

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等々力渓谷は大体この辺りの範囲

最寄り駅は東急大井町線の等々力駅で、駅からは徒歩 1 〜 2 分で等々力渓谷の入り口まで向かうことができます。

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等々力渓谷入口

ゴルフ橋

入り口の階段を下りるとすぐにゴルフ橋の鮮やかな赤いアーチが目に飛び込んできます😊✨

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ゴルフ橋

入り口に掛かっていた橋ですがなんてことない橋だったのに、下から見るとこんなに鮮やかな色のアーチが✨

ちなみに、何故「ゴルフ橋」っていうのかっていうと、昭和の始め頃に旧下野毛に東急電鉄が開発した約 8 ヘクタールの広大なゴルフ場があったからなんだそうです📝

その時の橋は木造だったらしいのですが、昭和 36 年(1961 年)に新たにアーチ鋼橋として今のゴルフ橋が掛けられたのだそうです😊

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沢山の緑に赤いアーチがめっちゃ映える

真下からみるとより迫力があります✨

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ゴルフ橋を真下から

遊歩道

ゴルフ橋をくぐると、遊歩道が広がります

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遊歩道を歩いて等々力渓谷を散策する

ちなみに現在地はこの辺😊

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案内版

ここから谷沢川に沿って遊歩道を進んでいくってことですね🐰

遊歩道はしっかりと整備されていてとても歩きやすいです😊遊歩道以外のところも歩きますが、基本的にはスニーカーで十分巡れました✨

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遊歩道はしっかり整備されています

鳥の声や川の音を聞きながら自然の中を歩くので、「ここ本当に東京かな?」って思うほど豊かな自然がありました✨

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川のせせらぎを楽しみながら歩けるのも良かった

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緑も本当にたくさん

遊歩道はそこそこ広めで、人がすれ違えるくらいの広さはありました。

等々力渓谷についての解説板

また、ところどころに解説板が設置されていて、何も知らない人が来ても等々力渓谷の魅力を知りながら巡っていけました。

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植生についての解説板

植生

等々力渓谷の植生は、武蔵野台地の崖線(がいせん)の潜在自然植生と考えられるシラカシ群集ケヤキ亜群集であり、大径木(たいけいぼく)を主体とした樹林地が渓谷の斜面に沿って連続しています。

崖線の斜面部分には、主としてシラカシやケヤキ、ムクノキが、斜面地上部や台地面にはイヌシデやコナラが多く分布しています。また、湧水が流下する緩斜面(かんしゃめん)にはセキショウ草地が見られ、湧水が溜まる場所には湿生(しっしょう)植物が点在しています。

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地形・地質についての解説板

地形・地質

等々力渓谷は、武蔵野台地の南端に位置しており、この台地面を侵食して形成された開析谷(かいせきこく)です。渓谷沿いには、武蔵野台地を特徴にづける地層断面がよく観察できる箇所があります。地質の分布状況は、下から台地の基盤である上総層群(かずさそうぐん)の高津互層(泥岩層)、その上に堆積する渋谷粘土層、武蔵野磯層、東京軽石層、ローム層(武蔵野ローム層、立川ローム層)の順にほぼ水平に堆積しています。また、渋谷粘土層と武蔵野磯層の間からは湧水が多く見られます。

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「渓谷の水、湧水」の案内板

渓谷の水、湧水

等々力渓谷を構成する谷沢川っは、現在の上用賀 6 丁目付近を水源とし、用賀・中町を貫流します。そして等々力駅付近から渓谷の様相を呈しはじめ、渓谷内で不動の滝も合わさり、その後、一部が六郷用水(丸子川)へ、残りは多摩川へと流れていきます。

この谷沢川には、平成 6 年(1994 年)より仙川浄化施設からの導水が始まり、水質の改善が行われました。

また、等々力渓谷には約 30 箇所以上の湧水が発生し、一部は窪地に集まって湿地を形成しています。

谷沢川の水質は、ゴルフ橋から下流に行くにしたがって改善されていることから、この谷沢川に流れ込む湧水が、水質や水量の維持に大きく寄与していることがうかがえます。

等々力渓谷の湧水は、東京都により平成 15 年(2003 年)に「東京の名湧水 57 選」に選定されています。

谷沢川を渡る橋

遊歩道はずっと一本ではなくて、途中でこうして橋がかかっていて逆サイドに渡ったりもします。

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谷沢川に掛かる橋

この時点で 3 分の 1 くらい進んだでしょうか。

本当にシンプルに自然の中をゆっくり歩いていけます。

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橋を渡ったら今度は右側を進んでいく

私が行ったのは秋の終わりころでしたが、それでも緑は多く、川の音を聞きながら静かに歩けたので、等々力渓谷が人気な理由がわかりました。

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静かに、のどかに歩いていけるのが等々力渓谷の良いところ。

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谷沢川の水も透き通っていて本当にきれい

川に下りることもできる

川に入るというよりは川を渡る過程で川面の近くまで行けたりもしました。

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ただ遊歩道を歩くだけじゃなくて、川面に近づくこともできる。

等々力渓谷横穴墓群

通路の途中で、横穴墓群っていう、昔のお墓を見ることもできました。

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等々力渓谷横穴墓群へ向かう橋

橋を渡っていくと、広場に出ます。(トイレもここにあります)

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橋を渡ったところの広場

(写真の左手に見える建物がトイレです)

広場から更に進むと、等々力渓谷第3号横穴という昔のお墓を見ることができます。

等々力渓谷第3号横穴

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等々力渓谷第3号横穴

何も知らずに見たらただの穴なんですけど、きちんと解説板がここにもあってこの穴が何物なのかを知ることができます。

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都史跡 等々力渓谷第3号横穴 解説板

等々力渓谷の周辺では、野毛大塚(玉川野毛町公園内)、御岳山、狐塚などの古墳群が造られた後、古墳時代から奈良時代(7 〜 8 世紀)にかけて横穴群が造られるようになります。

等々力渓谷横穴群は野毛地域の有力な農民の墓で、これまでに 3 基の横穴が調査され、現在は 3 号横穴が完全な形で残っています。

横穴は谷間の崖地に横に穴を掘って造られていて、玄室(げんしつ)と羨道(せんどう)で構成されています。泥岩の切石でふさがれた玄室の床には河原石が敷かれ、3 体の人骨とともに 1 対の耳環(じかん, イヤリング)と土器が副葬されていました。その全面には斜面を切り通して造られた墓道が延びています。ここには土器が供えられたり。火を焚いた跡があり、墓前祭が行われたことがわかります。

で、実際の穴はどうなっているのかというと、覗けるようになっています。

等々力渓谷第3号横穴の様子

これ何がすごいって、近づくと穴の中がライトで照らされるようになってるんですよ。

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近づくと穴の中が照らされて覗き込めるようになっている

これにはさすがにすごいなって思いました。

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横穴の中が本当によく見える

横穴も解説の通りに石が良い感じに敷き詰められていてきちんとお墓になっている感じが、実物を見ると結構感動するので、等々力渓谷に来たら是非見ることをオススメします。

等々力渓谷第3号横穴

ちなみに、1 号横穴と 2 号横穴もあったのですが、

「穴はどこ?」

っていう感じでした。完全には残っていないのかな?

1 号横穴2 号横穴

横穴に来ると若干登るので、そこから遊歩道を見ると結構高低差があることがわかります。

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横穴群から遊歩道を見下ろす

大体ここまでで半分くらいの道のり。

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広場と現在地

遊歩道に戻って先に進みます。

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再び遊歩道へ

不動の滝

遊歩道の最後に、不動の滝があります。

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社のようなものが見える

「利剣の橋」が掛かっているので、これを渡ります。

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利剣の橋。不動の滝へ行くために渡ります。

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弘法大師と観音様の像

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不動の滝は右手にある

通路を進み、不動の滝へ向かいます。

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不動の滝

よく見ると滝の出口が龍の口になっているのがわかります。

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2 つの滝の出口が龍の口になっている

滝の上に不動様がいました。

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滝の上の不動様

滝の脇には社があって、瀧不動様が祀られています。

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瀧不動様のお社

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彫刻が繊細ですね

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瀧不動様

甘味処「雪月花」

不動の滝の隣には、甘味処「雪月花」があります。

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甘味処「雪月花」

昔ながらの甘味「おしるこ」「あんみつ」「甘酒」「抹茶」などが販売されていて、建物含め雰囲気も抜群で結構有名なお店です。

雪月花の入り口

tabelog.com

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フロントの様子

フロントでメニューを見て注文するスタイルです。

また、食事は建物の中(お座敷)でも出来るし、外(お店の前)でもいただくことができます。

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注文時にどこで食べるかを決めことができて、そこへ持ってきてくれます。

私は店一番の名物である「おしるこ」を注文しました。

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おしるこ 500 円

外でいただきましたが、優しい甘みで落ち着くし、雰囲気も相まって最高の時間を過ごせました。

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苔生す風景や紅葉と共にいただくおしるこが最高でした

等々力渓谷を歩いて少し疲れてからの甘味、最高でした。

お店の雰囲気もとても良い

急な階段と神変大菩薩

雪月花から等々力不動尊へ向かうには、急な階段を上っていきます。

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急な階段&露で濡れていたりするので皆ゆっくり上ります

階段の途中でいくつかの社が見えてきます。

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3 つの社がある

ここに祀られているものがいまいちわからなかったのですが、どうやら役の行者を神変大菩薩として祀っているとの事です。

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神変大菩薩

修験道の開祖とされている、役小角( えんのおづの 634~701 役行者 )のことで、飛鳥時代から奈良時代の呪術者です。没後1100年を迎えることあたり、当時の天皇が 神変大菩薩( じんべんだいぼさつ )の諡号( しごう おくりな )を贈りました。

引用元:山ちゃんの徒然日記 - 涼を求めて等々力渓谷へ【 其の参 】

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カエル、、様?

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階段は急だけど雰囲気は良かったです

等々力不動尊

等々力渓谷めぐり最後のスポットは「等々力不動尊」です。

階段を上りきると、見事な紅葉を目の当たりにすることができました。

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見事な紅葉

12 月 5 日に行きましたが、まだこんなに紅葉が残ってるとは思っていなかったので、頑張ってここまで歩いてきた甲斐がありました。

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真っ赤な紅葉が絵画のよう

一方で、境内の方へ行ってみると、こちらは大きな銀杏が一面を黄色に染めていました。

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等々力不動尊の境内の様子

なんかもう、綺麗過ぎて言葉を失いました。

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黄色の絨毯が境内の雰囲気を一層引き立てていました

今回は等々力渓谷から等々力不動尊へ上がってきましたが、正面入口は別にあります。

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等々力不動尊の正門

www.manganji.or.jp

等々力不動尊オリジナル線香

最後に、等々力不動尊にはオリジナルの線香があって、黒い線香なんですが、燃えると崩れずに「等々力不動尊」という文字が浮き上がるというものです。

私も、ここまで楽しく等々力渓谷を巡れたことのお礼として一本上げさせていただきました。

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等々力不動尊オリジナルの線香

これで、等々力渓谷の主要コースは終了です。

東京 23 区に残る数少ない自然の渓谷

等々力渓谷には散歩がてらくらいの気持ちで行きましたが、こんなにも豊かな自然に触れられるとは思ってもみなかったのでとても感動しました。

また、12 月上旬ということで紅葉も綺麗だったのが印象的です。

遊歩道は湿地ということで季節関係なく緑の植物(枯れる周期が無い?シダ系かな?)があり、川のせせらぎも心地よく歩くことができました。

ちなみに、等々力不動尊に入らない場合にまだ道が続いていますが、最終的には下の写真のように住宅街へ出ます。

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道(奥から手前へ)を進むと住宅街(手前)に出る

季節によってもまた違った表情を見せてくれそうなので、また季節が変わったら来てみたいです。

等々力渓谷