沖縄本島最北端にある辺戸岬に行ってきました🥳
- 辺戸岬
- 駐車場は無料
- 各施設は駐車場からアクセスしやすい
- 遊歩道に入れば別世界!
- 祖国復帰闘争碑
- 感動!どこまでも広がる真っ青な海と空。
- カルスト地形が織りなす岩と緑の素敵コントラスト。
- ヨロン島・国頭村友好のきずな記念碑
- 足がすくむ!けれど美しい地形と海のコントラスト
- 遊歩道は 10 〜 15 分くらいで巡れる
- ふしくぶカフェ
- 沖縄本島最北端が生み出す絶景
辺戸岬
辺戸岬(へどみさき)は、沖縄県国頭村にある、沖縄本島の最北端にある岬です。見晴らしがとても良く太平洋と東シナ海を一望できる他、観光地として整備されており、おいしいごはんがいただけるカフェもあります。
- こんなひとにオススメ
-
- 岬からの絶景を楽しみたいひと
- 沖縄本島最北端を制覇したいひと
- よくある沖縄旅行では物足りないひと
- 営業時間
- 辺戸岬観光案内所:10:00 〜 17:00
- ふしくぶカフェ:10:00 〜 17:00
- 定休日
- 辺戸岬観光案内所:年中無休
- ふしくぶカフェ:水曜日
- 禁煙・喫煙
- 観光案内所の裏手に喫煙所あり
- 所在地
- 〒905-1421 沖縄県国頭郡国頭村辺戸
辺戸岬
辺戸岬は、沖縄本島の最北端にあり、「始まりの場所」であるとされています。歴史書とされている『中山世鑑』によると、阿摩美久(あまみく)という神は、琉球諸島をつくった時、まず辺戸岳としても知られる神聖な山、安須森御嶽(あすむぃうたき)をつくりました。興味深いことに、地質学者は、辺戸の山々から約2億5千万年前の地層が確認できることから、辺戸地域は実際に国頭の他の地域よりも古いことを明らかにしています。
地元の人々が隕石による窪地だという星窪(ふしくぶ)もまた、この地域にある興味深い地形です。
この地域の他の見どころには、辺戸集落の北側にある墓があります。この墓は急遽退位した後、行方が分からなくなった13世紀の王、義本(ぎほん)のものであると信じられています。 辺戸岬は、東は太平洋、西は東シナ海を見渡しています。観測ポイントに立つと、晴れた日には北に鹿児島県の与論島を見ることができます。そして、右側の木々の間には巨大なヤンバルクイナ展望台があります。
駐車場は無料
辺戸岬の駐車場は無料です。広いのでよほどの事が無い限りは駐車できると思います。
各施設は駐車場からアクセスしやすい
駐車場に隣接する形で、観光案内所やトイレ、そして飲食店であるふしくぶカフェや辺戸岬こうようパーラーがあります。
ふしくぶカフェは観光案内所の 2 階、辺戸岬こうようパーラーは駐車場の隣にあります。
遊歩道に入れば別世界!
辺戸岬に来たら遊歩道を歩いて巡るようになっています。
遊歩道には駐車場の脇から入れます。
駐車場は至って普通な風景なのですが、遊歩道に入ってからはもう絶景の予感しかしない世界が広がります。
広い空に、開けた緑。遊歩道はしっかり整備されていて歩きやすいです。
祖国復帰闘争碑
遊歩道を歩いていくとまず現れるのが、「祖国復帰闘争碑」です。
1972 年に沖縄は日本に復帰しましたが、それを記念して立てられたのがこの祖国復帰闘争碑です。
碑文は以下のように綴られています。(読みやすいように年月日の漢数字は数字に直しています)
全国のそして世界の友人に贈る。
吹き渡る風の音に耳を傾けよ。権力に抗し復帰をなしとげた大衆の乾杯だ。 打ち寄せる波濤の響きを聞け。戦争を拒み平和と人間開放を闘う大衆の叫びだ。
鉄の暴風やみ平和のおとずれを信じた沖縄県民は、米軍占領に引き続き、1952 年 4 月 28 日サンフランシスコ「平和」条約第三条により、屈辱的な米国支配の鉄鎖に繋がれた。
米国の支配は傲慢で県民の自由と人権を蹂躙した。 祖国日本は海の彼方に遠く、沖縄県民の声はむなしく消えた。われわれの闘いは蟷螂の斧に擬せられた。
しかし独立と平和を闘う世界の人々との連帯あることを信じ、全国民に呼びかけて、全世界の人々に訴えた。 見よ、平和にたたずまう宜名真の里から、27 度線を断つ小舟は船出し、舷々相寄り勝利を誓う大海上大会に発展したのだ。 今踏まれている土こそ、辺土区民の真心によって成る沖天の大焚き火の大地なのだ。
1972 年 5 月 15 日、沖縄の祖国復帰は実現した。 しかし県民の平和の願いは叶えられず、日米国家権力の恣意のまま軍事強化に逆用された。 しかるが故にこの碑は、喜びを表明するためにあるのではなく、まして勝利を記念するためにあるのでもない。
闘いを振り返り、大衆を信じ合い、自らの力を確かめ合い、決意を新たにし合うためにこそあり、 人類が永遠に生存し、生きとし生けるものが自然の摂理のもとに生きながらえ得るために警鐘を鳴らさんとしてある。
当時の方々の気持ちが伝わってくる気がして、身の引き締まる思いになりました。戦争が終わったとはいえ、沖縄返還、そしてそこに至るまでの道程は大変だったんだよと。
感動!どこまでも広がる真っ青な海と空。
そしてこの記念碑の裏から眺める景色が超絶絶景です。
大きく青い空・海、そして広がる緑とのコントラストが本当に絶景です。
カルスト地形が織りなす岩と緑の素敵コントラスト。
遊歩道を進んでいきます。
辺戸岬はカルスト地形なので、岩(琉球石灰岩)がそこらじゅうに転がっているところに植物が自生するっていう、カルスト特有の風景を楽しめます。
しばらく歩いて記念碑の方を振り返ると、視界に入り切らないくらい広い岬の風景が広がっていました。
ヨロン島・国頭村友好のきずな記念碑
遊歩道を歩いて次に出会えるのは、「ヨロン島・国頭村友好のきずな記念碑」です。
辺戸岬から 22 km 先に与論島(鹿児島県)がありますが、与論島から友好の証として贈られたのがこのパナウル像(パナウル=花とサンゴ、上半身は鳥で下半身は魚の生き物で、幸せを運ぶと言われている)。
友好の証と言っても同じ日本でしょと思いがちですが、当時の沖縄はまだアメリカ統治下で沖縄と日本本土の行き来にまだパスポートが必要だった時代の話です。年に 1 度与論島と国頭村の交流集会が海の上(27度線)で行われており、そこで贈られたそうです。
ちなみに与論島の方には、ヤンバルクイナ像が贈られたとのこと。
足がすくむ!けれど美しい地形と海のコントラスト
遊歩道も終点で引き返すくらいのところに、浜辺と隆起した岬のコントラストが素敵なところがあります。
写真で見るよりもだいぶ高さがあって、しかも柵などは無いので足を滑らせたら一巻の終わり。くらいのところなんですが、ここもとても美しい風景を目の当たりにできます。
高さがあって怖かったのと調子に乗ると本当に危ないと思ったので下を覗き込んで写真を撮ることはしなかったのですが、遊歩道の最後にはこんな絶景が待っているのが、この辺戸岬です。
遊歩道は 10 〜 15 分くらいで巡れる
辺戸岬の遊歩道はそんなに広大ではないので、散歩気分で景色を楽しみながらゆっくり歩いても 10 〜 15 分くらいで巡れます。
遊歩道の終点は駐車場に戻ってくるようになっているので、迷わずに散策できると思います。
ふしくぶカフェ
辺戸岬の良いところとして、カフェで美味しいごはんが食べられるのもポイントが高いです。
ふしくぶカフェは、観光案内所「HEAD LINE」の2階にあります。
「ふしくぶ」とは、辺戸岬にはその昔、流れ星が落ちてできた窪地がありそこを「辺戸の星窪(ふしくぶ)」と呼ばれていたため、そこから取ったんだとか。
店内も綺麗なのがうれしいし、窓際の席に座ればこんなふうに絶景を観ながら食事ができます。
私はここで「OH! そば」という、炙り三枚⾁と紅⽩の削りかまぼこがポイントの熟成麺を使った沖縄そばをいただきました。
優しい味だけどお肉はジューシーで美味しかったです。
ちなみに、
私が辺戸岬に行った時は営業していなかったのですが、ふしくぶカフェ以外にも、もう一軒、駐車場のところに「辺戸岬こうようパーラー」というカフェがあります。
沖縄本島最北端が生み出す絶景
沖縄に旅行に行く場合って、拠点は那覇市内になるか中部か北部かっていうのは結構分かれると思います。
那覇市内が宿泊の拠点なら南部に行ったり中部に行ったり、そこにも岬はあるので絶景を楽しむことはもちろんできます。
何度も沖縄へ来ていますが、沖縄本島最北端の地へ来られたことは、一つ実績を解除できたというか、達成感があってうれしかったです。
沖縄にも慣れてきて少し違う観光をしてみたいひと、北部を宿泊の拠点としているひと。
行ってよかったと思える風景に出会えます。沖縄本島最北端の地、辺戸岬へ行ってみてください。