- 無人島なのに行きやすい?東京湾に浮かぶ不思議スポット「猿島」へ!
- 猿島
- まるでジブリ・ラピュタの世界!自然に飲み込まれた要塞跡
- 探検ツアーが楽しい!
- フェリーで 10 分!すぐに行ける気軽さと本土から近い安心感
- 1 時間で巡れるコンパクトさ!遊歩道など整備も整っている
- カフェや休憩所も完備!レジャーも充実
- 猿島の行き方
- 猿島観光に必要な料金
- 三笠ターミナル
- 三笠ターミナルの行き方
- フェリーでたったの 10 分!無人島「猿島」に超絶神秘を見に行こう
無人島なのに行きやすい?東京湾に浮かぶ不思議スポット「猿島」へ!
東京から電車で約1時間。横須賀の街から眺める東京湾に、小さな島が浮かんでいるのをご存知ですか?その名も「猿島」。実はこの島、東京湾で唯一の無人島です。
でも、ちょっと待ってください。「無人島なのに行けるの?」そう思った方、正解です!猿島は無人島でありながら、なんと気軽に訪れることができる不思議なスポットです。
フェリーでたったの 10 分。そこには、まるでジブリ映画「天空の城ラピュタ」の世界に迷い込んだかのような、幻想的な風景が広がっています。自然に飲み込まれていく要塞跡、神秘的なトンネル、青い海と緑の木々...。思わず息を呑むような絶景が、あなたを待っているんです。
歴史好きな方も、自然が大好きな方も、そしてちょっと変わった観光地を探している方も。この記事を読めば、きっと猿島に足を運びたくなること間違いなし!
さあ、東京湾の秘境へ、一緒に冒険の旅に出かけましょう。猿島が織りなす物語の世界へ、あなたを案内します!
猿島
猿島(さるしま)は、神奈川県横須賀市にある東京湾で唯一の無人島です。旧日本陸・海軍の要塞が時を経て自然に飲まれた光景が、ジブリ、ラピュタの世界にそっくりと話題の島。釣りや BBQ、海水浴(現在は一時休止中)も楽しむことができます。「猿島」といいますが、猿はいません。
猿島の広さは東京ドーム 1.6 個分程度です。設置されている遊歩道を歩くと島を一周できますが、所要時間は 1 時間程度です。
項目 | データ |
---|---|
面積 | 約 55,500㎡ |
周囲 | 約 1.6km |
東西 | 約 200m |
南北 | 約 450m |
標高 | 約 40m |
横須賀湾沖 | 1.7km |
猿島という名前の由来
猿島の名前には興味深い伝説があります。13 世紀の有名な僧侶である日蓮上人が東京湾を小舟で渡っていたとき、濃い霧に巻かれて方向を見失ってしまいました。途方に暮れた日蓮上人は、近くの島(現在の猿島)に避難することにしました。島に上陸すると、そこで 1 匹の白い猿が現れたのです。驚いたことに、この猿は日蓮上人を島の安全な場所へと案内してくれました。この不思議な出来事がきっかけとなり、島は「猿島」と呼ばれるようになったと言われています。
ちなみに、現在、猿島に猿はいませんのでご安心ください。
猿島の歴史
猿島では約 8000 年前の土器が見つかっている他、歴史は古いですが、基本的には無人島であり、漁に来た人が寄っていった程度と言われています。
特筆すべきは、ラピュタの世界、自然に飲み込まれた要塞跡を楽しむ上で最も重要な、江戸時代以降です。
江戸時代は鎖国(外国との国交を断つこと)をしていた日本に、ペリー黒船来航という歴史的イベントが起きます(1853年)。実はその前から、異国の船がちらほら確認されるようになり、江戸幕府は、江戸を守るために猿島に砲台を設置するところから、猿島の要塞としての歴史が始まります。
年 | 出来事 |
---|---|
1847年 | 江戸幕府が台場を築き、砲台を設置する |
1877年 | 横須賀港が海軍港に指定されたことで猿島も海軍の管理となる。 |
1881年 | 猿島の管理が海軍から陸軍へ |
1923年 | 関東大震災の被害を受け、砲台を廃棄 |
1925年 | 猿島の管理が再び海軍へ |
1941年 | 高射砲陣地が作られる |
1945年 | イギリス軍が猿島に上陸、旧日本軍は武装解除。猿島はアメリカ軍に接収。 |
1947年 | 民間人が猿島に渡れるようになる |
1957年 | 猿島海水浴場がオープン |
1961年 | 猿島が日本に返還される。 |
1993年 | 海水浴場閉鎖。航路廃止立ち入り禁止 |
1995年 | 横須賀市が大蔵省から管理を受託。遊歩道整備。航路復活。 |
1996年 | 海水浴場再開。 |
2003年 | 国から横須賀市へ猿島を無償譲与。猿島公園として整備。 |
まるでジブリ・ラピュタの世界!自然に飲み込まれた要塞跡
司令部跡や弾薬庫、砲台跡をはじめとする、第二次世界大戦時の旧日本軍の要塞跡を観ることができます。島全体が要塞となっていたため、実際にレンガ造りのトンネルを歩けたりします。
時間の経過と共に自然に飲み込まれていく要塞跡の光景が、まるでジブリ・ラピュタの世界!
戦時中の要塞跡とは言いますが、ほとんど使われなかったこともあり、戦争の悲惨さを訴えるというよりは、神秘的な佇まいを楽しむことができる。そんなスポットになっています。
(実際には、設置した高射砲の射程距離は上空 8,000m ほどに対し、アメリカ軍の爆撃機 B-29 の高度は 10,000m を飛行するため、高射砲を打っても砲弾が届かず使い物ににならなかったそうです)
ちなみに砲台など含め要塞跡は平成 27 年に近代軍事施設として初めて「国史跡」に指定されました。
島の地形を活かし、外敵から見つからないように作った要塞であったため、元々地形と一体化していた建造物が時間の経過と共によりいっそう自然と一体化しており、とても神秘的な光景に出会えます。
探検ツアーが楽しい!
猿島では、プロのガイドさんが一緒に猿島を歩いて解説してくれる探検ツアーを実施しています。
これがめちゃめちゃ楽しい!30 分コースと 60 分コースがあって、個人ではなく、参加者を複数まとめて 1 人のガイドさんと散策するスタイルです。
通常料金は一人 600 円。気軽に参加できる上、三笠ターミナルでの申し込みで割引&優先乗船の特典ももらえるので、猿島をより楽しみたいなら参加をおすすめします!
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フェリーで 10 分!すぐに行ける気軽さと本土から近い安心感
猿島に行くには、三笠ターミナルから出航しているフェリーが唯一の渡島手段です。
三笠ターミナルから猿島へはフェリーで 10 分で行くことができます。
すぐに猿島に行けるのは時間節約にもなりますし、無人島に行くことを考えると、本土と島の距離が近いのは安心材料です。
猿島の行き方については、あとで詳しく解説しますね。
1 時間で巡れるコンパクトさ!遊歩道など整備も整っている
猿島を一周するのに必要な時間は、約 1 時間。日帰り観光にちょうど良く、時間を掛けて計画を練らなくても気軽に遊びに行ける島です。
島内には全ての経路に遊歩道が設置されており、安全に島内を巡ることができます。整備が整っているので、登山などの装備が不要です。
「時間がかかり過ぎない」「遊歩道がしっかりと整備されている」といったキーワードは、お子さん連れのファミリーでも回りやすいと思います。しかも道中は冒険感が満載!お子さんも楽しめるはずです。
ベビーカーでも基本的には散策できます。一部、散策路の後半で階段があるので、そこをクリアできるなら問題ないと思います。猿島はきちんと整備されているので、階段以外はベビーカーを押して移動できますよ。
一番の難所は、展望台手前にある階段。若干距離があります。
カフェや休憩所も完備!レジャーも充実
猿島は無人島ですが、日中は管理するスタッフさんが常駐しています。カフェ「SARUSHIMA OCEANS KITCHEN」や観光案内所が営業しているので、食事をしたり休憩したりする場所もしっかり用意されています。
メニューも手頃な量のものが多いので食べやすいし、ドリンクも充実しています。
そしてボードデッキはオーシャンビューで眺めは最高です。
よこすか海軍カレー 1200 円(牛乳付き)
無人島と聞くとジャングルを大冒険するようなイメージが湧きますが、猿島の無人島観光はそういったものではなく、普段着とスニーカーで散策できる気軽な観光スポットです。
島内には猿島海水浴場があり、そこでは手ぶらでバーベキューができたり、釣りもできます。
海水浴は一時休止中
先ほど紹介したバーベキューや釣りができる猿島海水浴場は、本来は海水浴もできる場所です。しかし、2022 〜 2024 年度の海水浴場としての開設は見送られています。
理由は安全面。砂浜の浸食が進んでおり、急に深くなる場所が見つかったためとしています。(猿島公園 - 横須賀市公式サイト)
海水浴場が再開されるのは、少なくともこれらの問題が解決してからということになりますが、今後の展開や方針については情報が無いのが現状です。
(休止中は海水浴だけで、猿島海水浴場での BBQ や釣りはこれまで通り営業しています)
猿島の行き方
猿島へは、三笠港にある三笠ターミナルから出航しているフェリーが唯一の渡島手段です。
フェリーは 2 階建てのクルーザーで、全席自由席になります。
見てわかる通り案外席数はそんなに多くはないので、良い眺めで確実に座るためには優先乗船か、早めに並ぶかの対策が必要です。
フェリー時刻表
乗船時間は 10 分です。天候等で欠航にならない限りは毎日運航しています。時刻表は時期によって夏季ダイヤ(3/1~10/31)と冬季ダイヤ(11/1~2/28)に変わります。
夏季ダイヤ: 3/1~10/31 | 冬期ダイヤ: 11/1~2/28 | ||
---|---|---|---|
三笠ターミナル発(猿島行き) | 猿島発(三笠ターミナル行き) | 三笠ターミナル発(猿島行き) | 猿島発(三笠ターミナル行き) |
9:30 | 9:45 | 9:30 | 9:45 |
10:30 | 10:45 | 10:30 | 10:45 |
11:30 | 11:45 | 11:30 | 11:45 |
12:30 | 12:45 | 12:30 | 12:45 |
13:30 | 13:45 | 13:30 | 13:45 |
14:30 | 14:45 | 14:30 | 14:45 |
15:30 | 15:45 | 15:30 | 16:00 |
16:30 | 17:00 |
10 分前から乗船が始まるので、それまでには搭乗ポイントに集合しておきましょう。
猿島観光に必要な料金
猿島へ行くには、フェリーの往復料金と、猿島への入園料の 2 つがかかります。
横須賀市外在住の方 | 横須賀市民の方 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
大人 | 中学生 | 小学生 | 大人 | 中学生 | 小学生 | |
猿島公園入園料 | 500円 | 250円 | 130円 | |||
乗船料(往復) | 1,500円 | 750円 | 370円 | |||
合計 | 2,000円 | 1,750円 | 1,000円 | 1,000円 | 880円 | 500円 |
大人 1 名の場合は、
往復 1500 円+入園料 500 円 = 2000 円
がかかります。入園料も、三笠ターミナルでフェリー料金を支払う時に一緒に支払います。
三笠ターミナル
三笠ターミナルは、猿島へ行くフェリーが発着するところです。ここで猿島フェリー乗船の申し込みをします。また、待合所、土産店、ビジターセンターも併設されているので、出航までの空き時間を過ごすことができます。
所在地: 神奈川県横須賀市小川町 27-10
猿島入園受付とフェリー乗船券購入の手順
三笠ターミナルに入ると正面がすぐ受付になっていて、ここで猿島行きフェリー乗船券を購入することができます。
チケットの名目としては「入園料」という事になっていて、その中に乗船料も含まれます。
猿島で探検ツアーに参加したい場合は一緒にここで申し込みます。その場合は、セット券というものを購入します。
猿島観光は人気なので、フェリーが混み合います。良い席を確保したい場合は、探検ツアーに参加して優先乗船を獲得すると確実ですよ。
▼▼▼ 探検ツアーと優先乗船について詳しく見る ▼▼▼
乗船待ち時間も楽しい!待合所・土産店・ビジターセンター
1 階は受付の他に待合所と土産店があり、フェリーの出航時間までここで待つことが可能です。
2 階にも座れる場所があります。トイレも 2 階にあります。
2 階にはカウンター席があり、ここからのオーシャンビューが素敵なので是非見てみてください。
また、2 階はビジターセンターとなっており、猿島の歴史など、猿島に関する情報が展示されていて、出航前にここで猿島のことを知っておくと、現地に行った時により楽しめると思います。
三笠ターミナルの行き方
電車で行く
電車で行く場合、最寄り駅は京急本線 横須賀中央駅 です。駅から三笠ターミナルまでは徒歩 15 分程度です。横須賀中央駅の東口から三笠ターミナルへ向かいましょう。
車で行く
車で行く場合は、三笠ターミナルのすぐ隣に「三笠公園駐車場」というコインパーキング(駐車場)があるのでここに駐車します。40 台程度駐車可能です。(420円/1時間、以降 210円/30分、2時間を越えると100円/1時間)
所在地: 神奈川県横須賀市小川町 27-10
フェリーでたったの 10 分!無人島「猿島」に超絶神秘を見に行こう
猿島は横須賀の三笠ターミナルからフェリーで 10 分と気軽に行ける距離にありますが、島内で見られる光景はまさに神秘的でとても美しいです。
一方で、「バーベキュー」や「釣り」といったレジャーも楽しむことができ、オーシャンビューのおしゃれカフェもある事から、無人島とはいいつつも横須賀の観光スポットとしてはとても充実しているポイントです。
私は島内ガイドツアーに参加し、さらに一人でも島内を巡り、そしてランチを食べゆっくりしましたが、それでも島での滞在時間は 2 時間程度。アクセスも気軽にできて、無人島だけどコンパクトに楽しむことができる。それが猿島です。
一人で行っても、カップルで行っても、ファミリーで行っても楽しめますよ。是非、猿島に足を運んでみてください。
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