宮崎県日南市にある飫肥(おび)は、江戸時代に伊東氏の城下町として栄えた町です。現在は、重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、江戸時代の面影を残す町並みが残されています。
そんな飫肥を観光するにはどうしたら良いのか。アクセス手段から楽しみ方まで全部解説します。
- 飫肥の観光ポイント
- スタート地点は飫肥観光駐車場
- 郷土料理 おび天「蔵」
- 飫肥城
- 城下町へ
- 鯉の遊泳地
- 伝統的な蔵でいただく「みたらしだんご」
- 江戸城下町に於ける江戸情緒と市民の生活との融合
- 飫肥の台所!スーパーとむらでいただく「とむら焼きチキン」
- 武将になった気分でレクリエーション!「四半的射場」
- 甘味も忘れずに。竹井菓子店の「寿太郎巻」
- 歴史好きにはたまらない「飫肥城歴史年表」
- お得過ぎるくらいお得なプランと、見どころ満載な飫肥の城下町
飫肥の観光ポイント
飫肥は「おび」と読みます。
飫肥は歴史的な城や風光明媚(ふうこうめいび)な景観、江戸時代の名残を現代に残す町並みなど伝統的な建造物が魅力の観光地です。
- 名所
- 飫肥城
- 飫肥城歴史資料館
- 松尾の丸
- しあわせ杉
- 旧本丸跡
- 飫肥城下町
- 江戸時代の名残を残す町並み
- 豫章館
- 商家資料館
- 四半的射場
- 小村寿太郎記念館
- 旧山本猪平家
- 旧伊東祐正家住宅
- 飫肥城
- 名物
- おび天(飫肥天ぷら)
- 魚のすり身に豆腐を混ぜ、味付けに味噌や醤油、黒砂糖を加え素揚げしたもの。揚げかまぼこ。
- おび天(飫肥天ぷら)
スタート地点は飫肥観光駐車場
飫肥観光のスタート地点は、飫肥観光駐車場です。
飫肥観光駐車場で、飫肥城下町のマップやお得なチケットをゲットしましょう。
車、電車、バス、何でも OK
旅行での移動手段といえば「車」「バス」「電車」ですが、そのどちらでも来られるのが飫肥観光の良いところです。
飫肥観光駐車場は無料なので、車で来た場合はここに駐車する一択です。
バスで来る場合も、降車ポイントであるバス停「飫肥城」はこの飫肥観光駐車場にあります。
電車で来る場合は、最寄り駅である JR 飫肥駅から飫肥観光駐車場までは徒歩 20 分くらいです。駅にはタクシー乗り場もあるので、タクシーに乗っても良いですね。タクシーなら 3分(1.7km)なので、ワンメーターちょっとで着きます。
飫肥観光マストアイテム「あゆみちゃんマップ」をゲットしよう
飫肥を観光するときに欠かせないのがこの「あゆみちゃんマップ」です。
あゆみちゃんマップは、「飫肥城下町 食べあるき・町あるき券」を購入するともらえる、飫肥城下町の観光ポイントを記したマップです。
この「飫肥城下町 食べあるき・町あるき券」が何なのかっていうと、各種施設が無料で入れて、プラス 5 店舗分の名物と無料で交換できるという、めちゃめちゃお得な券なのです。
- 飫肥城下町 食べあるき・町あるき券
- 食べあるきのみ
- 1,000円(引換券 5 枚)
- 食べあるき(引換券 5 枚)+飫肥城由緒施設 6 館入館券付
- [大人] 1,600円
- [大学生・高校生] 1,400円
- [小中学生]小中1,150円
- 食べあるきのみ
この引換券というのが、各店舗で無料で名物と交換できるというもので、あゆみちゃんマップを見ながらお店を回って、好きなもの 5 つと無料で引き換えられるよっていうものです。
引換券が使えるお店は順次増えているみたいですが、こんな感じのラインナップになっています。
あゆみちゃんマップ「飫肥城下町 食べあるき・町あるき券」は本当にお得なのか?
結論から言うと「めちゃめちゃお得」です。
まず、「食べあるき(引換券 5 枚)+飫肥城由緒施設 6 館入館券付」を購入するとしましょう。
大人の場合 1600 円かかります。
飫肥を観光するならば、城下町と共に飫肥城はマストです。
飫肥城自体は無料ですが、その中にある歴史資料館と松尾の丸はそれぞれ入館料が 500 円かかります。
この時点でかかる費用の合計は 1000 円です。
併せて、有名な小村寿太郎記念館に行くならば 300円かかります。
ここまでで 1300 円です。
ここから食べ歩き無料引換券が使える 5 品を城下町でいただくすると、合計で 1600 円は軽く超えてくることになります。
飫肥城下町の詳細なマップが手に入って、さらに主要な施設が無料で入れて、そして 5 品も無料で引き換えられることを考えると、「食べあるき(引換券 5 枚)+飫肥城由緒施設 6 館入館券付」を購入してあゆみちゃんマップをゲットしておくべきといえます。
案内所であゆみちゃんマップをゲット
ということで、飫肥観光駐車場にある飫肥城下町 案内処で「飫肥城下町 食べあるき・町あるき券」を購入して、あゆみちゃんマップをゲットします。
ここで、飫肥城のリーフレットも一緒にゲットしておくとさらに観光の手助けになります。
無事に食べあるき・町あるき券を購入し、あゆみちゃんマップをゲットできました!!
ここからは、実際に食べ歩き&街歩きをしつつ、飫肥城下町の様子をお届けしていきます。
郷土料理 おび天「蔵」
飫肥の名物といえば「おび天」です
飫肥観光駐車場の出入り口のところに、おび天の名店「蔵」があるので早速そこで飫肥名物のおび天をいただくことができます(もちろん無料引換券対応です)
店内は落ち着いた雰囲気で、店内での食事も可能。おび天の他にも、地酒やお惣菜も販売していました。
まさに作りたてのおび天、ありました!
おび天 1 個 250 円。これは食べあるき町あるき券めちゃめちゃお得なのでは?
さっそく無料引換券とおび天を交換してもらいます。
ふわふわで甘めの味付けが優しい✨
とても美味しかった
こちらのお店では、外にベンチが置かれていて、私みたいに食べ歩きしたいひとでも落ち着いていただけるようになっています。
今回お邪魔したおび天のお店「蔵」ですが、建物は江戸時代に建築された、飫肥城下に残る唯一の建物なんだそうです。元々は飫肥藩役所の物産方「飫肥商社」が置かれていた建物を改修したものだそう。
この建物の 2 階の天井や柱などは当時のままで保存されていて、自由に見学できるとのことでした。
歴史がありますね。
飫肥城
飫肥観光に来たらここは絶対に外せない!飫肥城に行きましょう。
飫肥観光駐車場から飫肥城はすぐそこで、徒歩 2 分くらい。すごく近いです。
下の写真は、飫肥観光駐車場を出たところの写真ですが、先に見える門が、飫肥城です。
ということで、飫肥城の様子や詳細を知りたい場合は以下の記事をご覧ください。
飫肥城では、NHK 連続テレビ小説「わかば」のロケ地になった「しあわせ杉」や、めちゃめちゃ幻想的な旧本丸跡の風景をはじめ、各資料館にも立ち寄っています。
ここでは、松尾の丸と歴史資料館にも立ち寄りました。どちらも入館料が 500 円ですので、ここで 1000 円を使いました。(もちろん、食べあるき町あるき券で無料)
ここまでで、1250 円使ったことになります。
城下町へ
飫肥城を堪能したので、次は城下町へ繰り出しましょう。
大手町交差点を渡ると、江戸城下町の光景に出会えます。
鯉の遊泳地
飫肥城下町では、「鯉の遊泳地」といって、鯉が泳いでる用水路があります。
こんなところに鯉(こい)なんて本当にいるの?と思いつつ覗き込んだら、、めっちゃいる!!
あゆみちゃんマップを確認すると、だいたい 100 〜 150m くらいの範囲で優雅に泳いでいるみたいですね。
これは、昭和 57 年にかつての水郷飫肥を復活させるために、道路側水路に鯉を放流したときから始まっています。かれこれ 40 年、ずっとこの景観が守られているのはすごいことですね。
伝統的な蔵でいただく「みたらしだんご」
さて、食べ歩き 2 軒目は、多目的空間 ギャラリー「こだま」さんで、みたらしだんごをいただきます。
こだまさんは、いわゆる古民家カフェです。いい感じの「はんなり」な雰囲気の中でお茶をいただけます。
入り口の看板を見ると、「食べ歩きは裏門に回ってね」と書いてあるので、裏門に回ります。
食べ歩きのひとはインターホンを押してね。とあるのでピンポン。
こだまさんでは、「みたらしだんご」もしくは「厚焼き玉子」が無料引換券と交換できるみたい。
ということで、私はまよわず「みたらしだんご」をチョイス。江戸の町あるきの休憩といえば、茶屋でみたらしだんご一択でしょ。
みたらしだんごをくださいっ!
そしてみたらしだんごをゲット✨
裏手は駐車場になっていて、ベンチが設置されていました(めずらしく喫煙所もありました。飫肥ではあまり喫煙所見なかった)
じゃああのベンチでいただこうかな?って思っていたら、、、
なんと隣りの蔵も休憩所になっていて、どうぞそこで召し上がってくださいってことでした!
ガチの蔵がイートインスペースになっている、、カジュアルにすごいことですよねこれって。
蔵の中はキレイに改装されていて、いい感じでした✨
江戸城下町の情緒の中で、蔵を改装したイートインスペースで食べるみたらしだんごなんて、、条件揃い踏みすぎて幸せでした。
さて、このみたらしだんごですが、現金で購入すると 150 円でした。
この時点で、1450 円使った計算になります。
江戸城下町に於ける江戸情緒と市民の生活との融合
飫肥城下町を散策していると、江戸時代の名残を残しつつ、きちんとそこに生きる人達の生活が在りました。
歴史的、文化的に価値のあるものを残そうとすると、周辺の景観との足並みも揃えていかないといけなくなりますし、それにはそこに住まう人々の理解が大前提になります。
飫肥に住む人々は昔から手を取り合い、協力しあって、この飫肥城下町を盛り上げるために景観には最大限に配慮し、自分たちで決まりを定めて衣食住の「住」を守ってきました。
この努力、忍耐、そして地元への愛がこの飫肥城下町を作っているんだなって思ったら、歩いているだけでも素敵な気持ちになりました。
飫肥の人々がこの城下町をどれだけの努力で作り上げ、現在まで守ってきているかはぜひこの記事を読んでください。
飫肥の台所!スーパーとむらでいただく「とむら焼きチキン」
スーパーとむら 飫肥店にやってきました。
地元民の台所、スーパーマーケットにも無料引換券が使える地元名物があるんです。
それが、「とむら焼きチキン」
とむら焼きチキンは、鳥のささ身を揚げたものに、タレをまぶしたものです。
惣菜コーナーに置いてあります。
これを一つ持って行って、レジで無料引換券と交換してもらいます。
これも甘めの味付けがされていてめちゃめちゃ美味しかった✨
結構歩いたので、ここでチキンをいただけるのもうれしい✨
ちなみにこの「とむら焼きチキン」ですが、食べあるき町あるき専用で作られていて、スティックタイプで食べやすいようになってるんです。
もしこれを現金で購入しようとした場合は「ささ身のとむら焼き」というのを購入します。
ささ身のとむら焼きは、とむら焼きチキンと味付けやお肉は同じだけど、それよりも大きいです。惣菜コーナーにあって 1 個 198 円
ということで、この時点で、1648 円使った計算になります。
食べあるき町あるき券の 1600 円を超えました!
まだあと 2 品引き換えれますので、お得だってことが検証できました!
ちなみに徒歩で城下町を巡るとして、きっとこのスーパーとむらが限界距離かなって思います。もっと遠出したい場合は、飫肥駅、もしくは観光駐車場にレンタルサイクルがあるのでそれを利用すると移動がスムーズで良いですね。
武将になった気分でレクリエーション!「四半的射場」
飫肥観光駐車場に「四半的射場」という射的場があります。
私は時間の都合でできなかったのですが、ここめっちゃ盛り上がってました!
弓を引ける機会って早々ないので、今度また行ったらぜひやってみたい!
ちなみにこの「四半的」(しはんまと)というのは南九州の武将たちの間で、酒宴の席などでの余興として行われていたそうですよ。
甘味も忘れずに。竹井菓子店の「寿太郎巻」
城下町ならやっぱり和スイーツはもっと楽しみたいところ。
飫肥観光駐車場にはお店の出店もされていて、竹井菓子店さんの和スイーツがずらり✨
ここでも無料引換券が使えるので、寿太郎巻をいただきました
この寿太郎巻は、1 個だけでは販売していないみたいで、現金で購入するなら 6 個入 650 円を購入、ということで、1 個 108 円の計算ですね。
ということで、ここまでで 1756 円を使いました。
歴史好きにはたまらない「飫肥城歴史年表」
実は無料引換券で引き換えられるのは食べ物だけじゃないんです。
案内処では、飫肥城歴史年表も無料券で引き換え可能だったのでもちろんいただきました✨
実はこの飫肥城歴史年表、ネットでも購入できるのですが、価格は 400 円です。
ということで、ここまでで 2156 円を使いました。
これで 5 品すべて引き換えたことになります。
食べあるき町あるき券を使ったので、556 円もお得に飫肥城下町を巡ることができました!
お得過ぎるくらいお得なプランと、見どころ満載な飫肥の城下町
食べあるき町あるき券を使えばめちゃめちゃお得に食べ歩きができるし、一緒にもらえるあゆみちゃんマップを見れば行きたいところにも迷わないし、良いことずくめでした。
ちなみに今回は、13:00 〜 15:00 の約 2 時間の滞在でした。
小村寿太郎記念館とか、まだまだ見たいところもあったので、1 日とか半日掛けて巡ったらもっともっといろんな施設にも行けるし、その分無料だしでもっとお得になったと思います。
飫肥観光の良いところ
- 見どころがギュッと集約されているので移動しやすい&迷わない
- 歩いているだけで雰囲気の良さに癒やされる
- 古民家風のカフェどこもめっちゃオシャレ
- ご飯美味しかった
- 飫肥のひとみんないい人でうれしかった
- 飫肥城はさすがの素晴らしさだった。神々しいあの世界観は是非一度体験することをオススメします
私がたった 2 時間飫肥を回っただけでこんなにも沢山の体験ができて、本当に楽しかったです。
宮崎県に旅行に行く際は、ぜひ日南市にある飫肥城下町を訪ねてみてください。