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圧巻!巨大!福岡に世界一の釈迦涅槃像!南蔵院で静寂と迫力を感じよう

圧巻!巨大!福岡に世界一の釈迦涅槃像!南蔵院で静寂と迫力を感じよう

南蔵院

南蔵院

南蔵院は、福岡県篠栗町にある高野山真言宗の寺院です。同宗の別格本山であり、篠栗四国八十八箇所の総本寺です。 年間130万人以上の参拝者がある、福岡を代表する観光スポットの一つです。

南蔵院の最大の見どころは、ブロンズ製としては世界最大級となる仏像「釈迦涅槃像(しゃかねはんぞう)」です。像高 11 メートル、全長 41 メートル、重さ 300 トンという巨大な仏像で、1975 年に完成しました。

また、南蔵院には、開運の利益で知られる「出世大黒天」や、七福神の恵比須・大黒・毘沙門天が祀られている「七福神トンネル」など、多くのパワースポットがあります。

参拝時間
7:00 〜 16:30(仲見世通り・恵比須堂・大黒堂・釈迦涅槃像体内参拝は 9:30 から)
定休日
年中無休
電話番号
092-947-7195(9:00~16:30)
駐車場
参拝者用の無料駐車場有り
アクセス
福北ゆたか線 城戸南蔵院前駅から徒歩 5 分
所在地
〒811-2405 福岡県糟屋郡篠栗町篠栗 1035

南蔵院 - 公式サイト

圧巻!世界一大きな釈迦涅槃像

南蔵院の一番のみどころは世界一大きな釈迦涅槃像(ねはんぞう)です。

釈迦涅槃像

像高 11 メートル、全長 41 メートル、重さ 300 トンもの大きさがあります。

釈迦涅槃像

人と比べて見るとどれだけ大きいかがわかります。

釈迦涅槃像

間近で見るとその迫力に圧倒されますが、お釈迦様本人は至って平和な表情です。

釈迦涅槃像

釈迦涅槃像

釈迦涅槃像

釈迦涅槃像

仏足

釈迦涅槃像仏足

仏足(ぶっそく)とは、お釈迦様の足跡を石に刻んだものです。インド初期仏教では仏像を作ることをおそれおおいとし、お釈迦様の足の裏の相を石に刻み、仏足として礼拝の対象にしたとされています。足の裏の紋様(もんよう)は、お釈迦様の尊い教えと慈悲の心がこめられています。

釈迦涅槃像仏足

釈迦涅槃像仏足

紋様はそれぞれが特定の象徴や意味を持っています。以下は各紋様の読み仮名と簡単な解説です。

釈迦涅槃像仏足

  • 月王相(げっおうそう)
    • 月を象徴し、その安定と慈悲の象徴です。月の光は悟りの智慧を表すとされています。
  • 花文相(かぶんそう)
    • 花の文様で、自然や美の象徴です。花は美しさや豊穣を表すとされています。
  • 双魚相(そうぎょそう)
    • 双魚は仏教で幸福を象徴し、繁栄や成功のシンボルです。魚は水の精霊であり、智慧や悟りを表すとされています。
  • 金剛杆相(こんごうかんそう)
    • 金剛杵は仏教の不動明王の手に持たれる武器であり、悪を打破する力を象徴します。金剛杵は仏教の法具であり、無常や苦しみを打ち砕く力を象徴するとされています。
  • 宝瓶相(ほうへいそう)
    • 宝瓶は富や幸福を表し、仏教では豊かな精神を指します。宝瓶は仏教の宝物であり、無限の智慧や慈悲を表すとされています。
  • 螺王相(らおうそう)
    • 螺旋巻きの模様で、永遠や円満を象徴します。螺は螺旋形の形状から、悟りの道や仏教の教えの深遠さを表すとされています。
  • 千輻輪相(せんぷくりんそう)
    • 大車輪の模様で、千の輻(車輪の外側の部分)から放射状に伸びる線の模様。法輪(仏教の教え)の回転を象徴します。千の輻は仏教の教えの広大さと深遠さを表すとされています。
  • 梵王頂相(ぼんおうちょうそう)
    • 梵王の冠の模様。梵は神聖な存在を指し、梵王頂相は仏陀の至上の存在を表します。梵王は仏教の天界における最高の神であり、仏の悟りの境地を表すとされています。

巨大な像の中に入れる!釈迦涅槃像体内参拝

釈迦涅槃像体内参拝といって、この世界一大きな釈迦涅槃像の体内に入ることができます。

釈迦像の頭部側に入口があります。

釈迦涅槃像体内参拝入口

入口の受付で参拝料金を支払い入ります。

釈迦涅槃像体内参拝受付

釈迦涅槃像体内参拝受付

釈迦涅槃像の体内は撮影禁止のため写真はありませんが、お釈迦様の体内は色々と黄金に輝いていました。体内にはスタッフさんも居て、ポイントで解説してくださるスタッフさんもいました。

所要時間は 5 〜 10 分程度です。お釈迦様の体内を巡って出てきました。

釈迦涅槃像体内参拝出口

釈迦像の足の部分にある売店が体内参拝の出口です。

売店

笑っちゃうほどに激ムズ!!俵投げで運試し!

釈迦涅槃像体内参拝を行った人は、俵投げを無料で行うことができます。

俵投げは一種の運試しで、「俵」と呼ばれる羽子板の羽のような形をしたものを 3 メートル程先の升に投げ入れます。升には、大吉、大大吉の 2 つがあり、そこに入るかどうかの運試しです。

体内参拝の受付時に無料俵投げ券がもらえるので、出口の売店で俵と交換してもらいます。

無料俵投げ券

俵の大きさは、約 10 cm × 2 cm × 1 cmで、重さは約 10g です。
俵

さてこれをいざ枡の中へ投げ入れるのですが、難易度はとても高いです。

俵投げ

風が吹いていると、軽い上に羽まで付いている俵は、風の影響を受け余計に難しいです。でもそれが運試しという要素でもあるんでしょうね。

全く入らなかったですが、楽しめます。

俵投げ

仲見世通り

南蔵院には、仲見世通り(なかみせどおり)という、お店が出ているエリアが釈迦涅槃像に行くまでの通路にあります。

仲見世通り

南蔵院オリジナルのお菓子やお土産が販売されていて、お供物のローソクや線香もここで購入できます。

仲見世通り

こちらは、仲見世通りにある納骨堂。

月華殿納骨堂
月華殿納骨堂

貧女の一燈

仲見世通りに、貧女の一燈 というエリアがあります。

貧女の一燈物語

仏教には「貧女の一燈(ひんにょのいっとう)」というお話があり、貧しい少女がお釈迦様に灯明を供養したという仏典の説話です。

案内板によると、南蔵院は「貧女の一燈基金」というものを実施して世界中の貧困に困っているひとたちに寄付を行ったそうです。その一環で貧女の一燈のお話が展示されています。

貧女の一燈

貧女の一燈

「貧女の一燈」物語

高野山・奥の院燈籠堂に、「貧女の一燈」が不滅の光を放ち続けています。

遠い昔、和泉の国にお照という少女がいました。親思いのお照は毎日、両親の墓前に手を合わせ冥福を祈っていました。

あるときお照は、高野山の弘法大師に燈籠を献すれば、亡くなった人の何よりの供養になる、ということを知りました。亡き両親のために、私もせめて一燈でも…と思うのですが、お照には、お金に替えるものは何もありませんでした。

そんなとき、お照の姿を見た一人の商人が「髪の毛のなんと美しいこと。その黒髪はいいお金になる」とつぶやいたのです。

黒髪は女の命である。しかし、この髪が、お金に替えられるなら…たとえ小さくとも高野山の奥の院へ燈籠があげられるかも知れない。亡き人の冥土の道が照らされるという御明しが…。ついに決心したお照は両親の墓前で黒髪を切ったのです。

時が経ち、お照の亡き両親を思う真心に打たれた高野山・円蔵房の助けをかりながら、念願の寵を奥の院に献する日がやって来ました。その日はくしくも藪坂長者が一万基の燈籠を奉納する日でもあったのです。万燈の中に一つ、見知らぬ小さな燈籠を見た長者が声を荒げました。

「円房どの、あの壇の上に見知らぬ貧弱な燈籠があるが、あれは何じゃ、何人のじゃ」

「長者どの、あれは一人の貧しい少女が心を込めてお大師様に捧げた燈籠なのだ」と円蔵房は答えた。

「なに、貧しい女が、しかも、我の捧げた燈籠よりも一段と高いところに、ちっぽけな見苦しい、取りのけてもらおう」

その時、一陣の風が吹き立ったかとおもうと、今まで輝いていた長者の万燈はすべて消え、燈籠堂の中は真っ暗になったのです。しかし、お照が献じた小さな燈籠は、不思議なことに明るく輝き続けていました。

「見よ長者、見よ人びと。亡き両親の菩提を祈り、人を恨まず、少女が己が生命の黒髪を絶って捧げたあの燈明を….信仰は、権力でも、お金の力でも、出来るものではない。お大師様は人間の真実の心だからこそ、うけられたのである。長者は、真心をもって、わが身に出来る万燈を、お照は心ゆたかに、小さな灯を捧げてこそ、その燈明は永遠に人の世に光明をあたえるであろう」

厳かに執行代快恵の声が響きました。

合掌

圧巻の七福神数!七福神トンネル

七福神トンネル

七福神トンネルは、本堂側と涅槃像側を結ぶトンネルです。全長 41 メートルで、トンネル中央部には七福神が安置されています。

トンネル内は、七福神の絵や彫刻が施されており、幻想的な雰囲気を醸し出しています。また、トンネルの壁には、七福神にちなんだ願い事が書かれた絵馬が奉納されています。

七福神は、日本に伝来した中国の民間信仰に基づく、財福、健康、長寿などの福を授けてくれるとされる神様です。南蔵院の七福神トンネルには、恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋の七福神が、それぞれ色とりどりの衣装を身にまとって安置されています。

トンネル内は撮影禁止のため入口のみの写真となりますが、圧巻の七福神数です。南蔵院に行くならここは絶対に立ち寄りたいスポットです。

恵比須堂・大黒堂

七福神トンネルを超えた先には、恵比須堂と大黒堂があります。

恵比須堂・大黒堂

恵比須堂は、恵比寿神を祀る堂宇です。恵比寿神は、商売繁盛、漁業、漁民の守護神として信仰されています。

恵比須堂は、江戸時代に建てられたと伝えられています。堂内には、恵比寿神の木像が安置されています。恵比寿神は、鯛を抱え、釣竿を持つ姿で表されています。

大黒堂は、南蔵院の境内にある、大黒天を祀る堂宇です。大黒天は、財宝、福徳、五穀豊穣の神として信仰されています。

大黒堂は、江戸時代に建てられたと伝えられています。堂内には、大黒天の木像が安置されています。大黒天は、左手に米俵、右手に宝棒を持つ姿で表されています。

恵比須堂と大黒堂は同じ建物です。写真左手が恵比須堂で、右手が大黒堂です。

恵比須堂・大黒堂

また、恵比須堂・大黒堂の前には鳥居と池があり、日本庭園の美しい光景に出会えます。

恵比須堂・大黒堂の前の風景

恵比須堂・大黒堂の前の風景

この鳥居をくぐり進んでいくと南天稲荷神社があります。

謎多き「さば大師」

南蔵院には「さば大師」なる像があります。

さば大師

よく見ると本当に鯖を持っています。

さば大師

この、さば大師の像がある理由は諸説あるそうですが、1 つは弘法大師が塩さばを生き返らせたという伝説に基づくものです。

弘法大師は、平安時代の僧侶で、真言宗の開祖として知られています。南蔵院は、弘法大師が唐から帰国した際に、立ち寄ったとされる寺院です。

ある時、弘法大師は、篠栗の漁師から、塩さばが腐ってしまったので、食べられないと相談を受けました。弘法大師は、塩さばを手に取って、呪文を唱えました。すると、塩さばは生き返り、元の鮮度を取り戻しました。

この伝説は、南蔵院の縁起書にも記されており、地元ではよく知られています。そのため、南蔵院には、弘法大師が塩さばを生き返らせたという姿を模した「さば大師」の像が安置されています。

さば大師

全体の雰囲気

南蔵院は基本的に静かで落ち着いた雰囲気の寺院です。

南蔵院

南蔵院

南蔵院

南蔵院

南蔵院

南蔵院

南蔵院

注意!礼節やマナーを守って。南蔵院は寺院です。

南蔵院では、参拝の際に「禁止事項」を設けていますが、他所よりも若干厳しいです。

参拝注意事項 - 南蔵院

境内にも以下の張り紙があります。

ご参拝の皆様へ

ご参拝の皆様へ

南蔵院は明治33年に高野山からこの篠栗の地へ移って参りました。それから120年にわたり、地元の方々や檀信徒の皆様のおかげで仏法信仰の宗教施設として発展してきました。

ところが、昨今、参拝目的以外の人の訪問が増えたために多くの問題が起きるようになりました。訪問者が、そもそも日本の慣習等を知らない外国からの人々であることから生じる摩擦、あるいは日本人であっても宗教的慣例を知らない人達が増えたためでしょうか、宗教施設における最小限の礼儀さえ守らない人々による看過できない横暴な振る舞いなどを多く目にするようになったのです。例えば、境内地内で、食べ歩きや歩きながらの携帯使用、お祈りをされている横での大声の会話、墓所など礼拝の場においてポーズを取りながら写真を撮るなどの他者の感情を無視した行動、また宗教施設にふさわしくないコスプレや過度に肌を露出した格好で来訪しての散策などです。こうした行為に注意をしますと、「わざわざ来てやったのに、なぜ嫌なことを言われなければならないのか」と露骨に不満を顔に出し、注意した者に暴言を吐く人すらいます。

このような人々は、南蔵院境内は自由に振る舞ってよいリゾート地、あるいは観光地との誤った認識を持たれているように感じます。

しかしながら、言うまでもないことですが、南蔵院は檀信徒の皆様および信仰、慰霊のために訪れてくださる方々にとって神聖な場所です。したがって、南蔵院としましては、前記したような不適切な行動を戒めるために、規則等を教示し、境内地に入って来られる人に対し、その規則等を守るように要請、注意することにしました。

南蔵院境内は宗教法人南蔵院の所有ないし管理地であり、自由に振舞ってよい公共の場ではありません。南蔵院境内地は、仏教を基礎とする宗教施設に相応しいと南蔵院が考えるルール等に基づき管理をしている場所なのです。当然ながら、そうした規則は境内地を気持ちよく静かに祈りを捧げる信仰の大切な場にしたいと思っておられる方々を最優先に待遇するためのものです。

こうしたことから、当寺院の規則や注意を聞きいれない方、守れない方、納得されない方には、日本人、外国人に関わらず、境内地への立ち入りをお断り、もしくは退去を求めることとしております。どうぞそのことをご承知おきください。住職はじめ職員一同は、信仰の場を守るために最大限の努力をしてまいる次第です。何卒、ご協力ご理解のほどお願い申し上げます。

世界一大きな釈迦涅槃像があることは素晴らしいことですが、そこだけが独り歩きしてしまってはいけません。

確かに、旅行者である私達には絶好の観光スポットですし、観光地化しているのも事実だと思います。世界一大きな釈迦涅槃像、見たいですものね。

ですが、南蔵院は寺院です。アミューズメント施設ではありません。

南蔵院に、仏様に手を合わせに来ている人がいること。本来はそういった方々のための場所であること。

それを忘れずに、謙虚な気持ちで参拝することを忘れないようにしましょう。

南蔵院での禁止事項を、公式サイトから必ず確認してから参拝するようにしてください。

特に、過度な露出の服装や、タトゥーが露出している人は入場できません。服装に気をつけましょう。

四季折々の美しい景色を満喫できる、フォトジェニックな寺院。

南蔵院は、豊かな自然に囲まれた、歴史と伝統の寺院です。

四季折々の美しい景色を楽しめるのも魅力です。特に、春の桜や秋の紅葉は、多くの観光客が訪れる人気スポットです。

桜

そして、世界一大きな釈迦涅槃像。

釈迦涅槃像

間近で直接見た者にしかわからない、想像を超える迫力。ものすごいです。圧倒されます。

釈迦涅槃像

南蔵院は福岡の静謐な名刹で、歴史と自然が調和した美しい場所です。

禅の精神が満ちる庭園や、仏足に込められた深い意味は訪れる人々に感動を与えます。

古刹の風格と伝統的な建築物が魅力で、静かな環境で心を整えることができます。

南蔵院では歴史の教えと禅の心を感じ、訪れる人々に穏やかで平和なひとときを提供しています。

心の平安と安らぎを求める人、豊かな自然の中でゆったりと過ごしたい人に、ぜひおすすめしたい寺院です。

南蔵院