シュラフ選びが難しい理由
キャンプにおいて、シュラフ選びは非常に重要な選択です。何故ならば、生命維持に直結するからです。 真冬に性能の低いシュラフで眠れば低体温症に陥り、命の危険にさらされます。
一方で、春や秋にオーバースペックのシュラフを使うと、暑くて眠れません。
そしてもう一つ、高性能なシュラフは価格も高いです。
この「性能」「使用する季節」「価格」のバランスや優先度を考えてシュラフを選択しなければならないため、特に経験のないキャンプ初心者には難しい選択であると言えます。
今回は、春や秋に使えて、価格帯も高すぎないモンベルのシュラフ「ダウンハガー800 #3」を利用して秋のキャンプ場で一泊し、ある程度冷える状況下でも快適に眠れるのかを検証します。
mont-bell ダウンハガー 800 #3
ダウンハガー800 #3 - mont-bell オンラインショップ
- 【素材】
- 表地:10デニール・バリスティック エアライト® ナイロン[はっ水加工]
- 裏地:10デニール・バリスティック エアライト® ナイロン[帯電防止加工]
- 【重量】573g(595g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量です。
- 【収納サイズ】∅14×28cm(3.8L)
- 【快適温度】4℃
- 【使用可能温度】-1℃
- 【適応身長】183cmまで
- 【機能】R(右)ジッパーモデルとL(左)ジッパーモデルから選べます(ジッパー長170cm) ※ジッパースライダーには生地の噛み込みを軽減するパーツを取り付けています。/ジョイント可能モデルとジョイントできます/スーパースパイラルストレッチ™ システム
- 【付属品】ストリージバッグ
シュラフ選びで重要なのは、対応温度域です。
- コンフォート温度: 4℃
- リミット温度: -1℃
- エクストリーム温度: -16℃
数字だけ見ると、「冬でなければどうにか使える」という感じのスペックです。
私は寒がりなので、シュラフを選ぶ時はコンフォート温度を基準にしています。
気象状況
神奈川県は相模湖にある秋山川キャンプ場で使用しました。就寝時はだいたい 10 ℃以下、起床時で 6 ℃前後という感じでした。
予報だと就寝時はだいたい 10 ℃以下、起床時で 6 ℃前後という感じでした。
居住環境
寒さに関してはシュラフ1つで決まらないので、テントなどの居住環境も整理しておきます。
- テント
- mont-bell クロノスドーム 1 型
- マット
- mont-bell テントマット ドーム1用
- 底に敷いている緑のマット
- 底冷えを遮断します
- mont-bell U.L. コンフォートシステム エアパッド 180
- シュラフの下にある青いマット
- 寝心地向上用
- mont-bell テントマット ドーム1用
- シュラフ
- mont-bell ダウンハガー 800 #3
就寝時の服装
そこそこ温かい服装でシュラフの中に入ります。
実測結果
22 時。
就寝しました。この時点では外はもう寒くて焚き火無しでは耐えられない状況でした。
寝袋は 「温かい」という感覚はあまり感じませんでした。 ただし「寒い」という感覚もなかった。
つまり、しっかり保温してくれているという事がわかります。
結果的に、朝まで問題なく眠れました。
ただし、足が冷え、眠りが浅くなった時に2、3度くらい目が覚めました。
冷え性や寒がりの人はこの環境下の場合は別途足を温める等の対策が必要です。
朝は 6 時に起床しましたが、 気温は 6 ℃ だったので、これくらいの気温なら問題なく使えます。目が覚めた時も寒いという感覚はありませんでした。
もう一つ、温かさとは関係ないのですが、このシュラフ、とにかく軽かったです。
重さはほとんど感じなかったし、寝返りも打ちやすかったので、シュラフに入ってからも動きやすかったです。
次のページでは、更に気温の低い環境で追加検証します。