京都府宇治市にある世界遺産「平等院」に行ってきました🥳
- 平等院てこんなとこ
- 平等院ができた経緯・目的
- 入り口・受付
- 正門
- まずは鳳凰堂内部拝観の受付を済ませよう
- いざ、鳳凰堂の中へ
- 鳳凰堂
- 平等院ミュージアム鳳翔館
- ミュージアムショップ
- 今もなお歴史と示し続ける安息の地。
平等院てこんなとこ
平等院は、京都府宇治市宇治にある寺院です。
観光スポットとして「鳳凰堂」が有名ですね。
平等院とか鳳凰堂とか、それ単体で聞くとぱっとイメージ湧かないのですが、
「平等院 鳳凰堂」
という言葉なら「ああ、あの 10 円玉のやつね」みたいなイメージは出てきやすいですよね。
そんな平等院は、「鳳凰堂」が十円硬貨に描かれていたり、「鳳凰像」が一万円札に描かれていたりと、実は日常的に目にする機会のある、有名なところです。
そんな平等院ですが、1994 年に世界遺産にも登録されています。
「古都京都の文化財」として、17 の文化財の 1 つとして登録されました。
平等院は、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)で採択された世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約に基づき、「古都京都の文化財」のひとつとして世界遺産リストに登録されました。このことは、人類全体の利益のために保護する価値のある文化遺産として、とくに優れて普遍的価値をもっていることを国際的に認められたことになります。
宇治の地は、宇治川を望む景勝地として平安時代には数多くの貴族の別荘がおかれるようになりました。平等院はもと藤原道長の別業だったものを、その子関白頼通(よりみち)が永承 7 年(1052)に寺院に改めたものです。翌天喜元年(1053)に定朝作阿弥陀如来を安置した阿弥陀堂、すなわち現在の鳳凰堂が建てられ、さらに 12 世紀はじめまでには、法華堂・五大堂などの諸伽藍(がらん)が造営されました。その後建武 3 年(1336)の戦火により大半の伽藍が焼失しましたが、現在は鳳凰堂と鎌倉時代再建の観音堂、鐘楼(しょうろう)などが残っています。
鳳凰堂は、中堂を中心にその左右に翼廊(よくろう)がひろがり軽快で優美な姿をみせ、背面には尾廊(びろう)がのびています。中堂の大屋根の両端には鳳凰が飾られ、内部は絢爛(けんらん)な二重の天蓋(てんがい)、宝相華(ほうそうげ)文様や螺鈿(らでん)装飾、さらに雲中供養菩薩(うんちゅうくようぼさつ)、壁扉画などで荘厳(しょうごん)されています。また鳳凰堂の前面には池を配した庭園が広がっていますが、これらは西方極楽浄土を具現したものです。
創建当初には池岸の洲浜(すはま)が宇治川まで続き、対岸の山並みが迫っていました。この自然の景観を取り入れ日本固有の庭園形式は浄土庭園と呼ばれ、その後の阿弥陀堂を中心とした寺院庭園の原型となり、奥州平泉の毛越寺(もうつうじ)や無量光院、京都の鳥羽勝光明院など各地へ波及しました。
登録年月日平成 6 年(1994)12 月 15 日決定、17 日登録
宇治市
拝観時間
- 庭園
- 8:30 ~ 17:30(受付終了 17:15)
- 鳳凰堂内部拝観
- 9:30 ~ 16:10
- 受付時間 9:00 〜
- 各回 20 分ごと20 名ずつ・先着順・無くなり次第終了
- (概ね毎時 10 分〜 30 分〜 50 分〜 の 3 回案内)
- 鳳凰堂内部拝観について - 平等院
- 平等院ミュージアム鳳翔館
- 9:00~17:00(受付終了 16:45)
拝観料・ご志納
- 拝観料(庭園&平等院ミュージアム鳳翔館)
-
- 大人
- 600 円
- 中高生
- 400 円
- 小学生
- 300 円
- 鳳凰堂内部拝観(ご志納)
- 300 円
所在地
〒611-0021
京都府宇治市宇治蓮華116
平等院への行き方
平等院へは、 JR 宇治駅から徒歩 10 分です。
京阪宇治線 宇治駅からの場合は徒歩 7 分です。
JR 宇治駅から行くのが一般的のようですが、徒歩 10 分としても道中に色々お店があったりして散策も楽しめるので、距離や時間的には気にならないです。
平等院ができた経緯・目的
元々は貴族の別荘だったものが天皇の離宮になり、教科書にも出てきたあの藤原道長の別荘「宇治殿」となり、それを長男の藤原頼通が引き継いで宇治殿を仏寺に改めた。
といったところで平等院ができました。
平等院が創建された永承7年(1052年)は、当時の思想ではまさに「末法」の元年に当たっており、当時の貴族は極楽往生を願い、西方極楽浄土の教主とされる阿弥陀如来を本尊とする仏堂を盛んに造営した。
引用元:平等院 - Wikipedia
末法思想、浄土信仰の広がりにより、阿弥陀如来坐像を安置した阿弥陀堂(=鳳凰堂)を建立。
引用元:古今平等院|世界遺産平等院
目的としては「仏教の信仰のため」みたいですね。最期は安息の地に行き着きたいのは、いつの世であっても同じのようです。
そんな平等院を巡っていきたいと思います。
入り口・受付
平等院の入り口にやってきました。
この先に受付があります。
ここで参拝料を支払ってから平等院に入ります。
拝観券とパンフレットをゲット✨
パンフレットの中身は web でも確認できます
正門
受付のすぐ脇に正門があります。
門の朱色が鮮やかでひときわ存在感を放っています。
木の感じが歴史を感じますね。
正門をくぐると緑の奥ゆかしさが素敵な庭園が広がります。
ここを 1 分くらい進むと、、
鳳凰堂が見えてきます。
まずは鳳凰堂内部拝観の受付を済ませよう
鳳凰堂内部拝観をしたい場合、平等院についたら真っ先に受付を済ませましょう。
というのも、鳳凰堂内部拝観は先着順&毎回定員が 20 名と決まっているので、混んでいる時は順番待ちが発生するからです。
鳳凰堂内部拝観の受付は、鳳凰堂向かって右手にあります。(正門からくればすぐ見つかります)
私が行ったのは 3 月下旬の平日、雨天、ちょうど正午まわったくらいの状況感でしたが、滑り込みで次の内部拝観に入れたくらいの感じでした。
そんなに混んでもなかったので、平日なら結構いけるかもしれませんね。
あ、しれっと 1 回の拝観人数が 30 人てなってる。
オフィシャルサイトでは 1 回の拝観人数 20 人てなってるけど、時期とか状況で臨機応変に可変するみたいですね。
ちなみに「志納料」っていうのは、支払い義務があるわけではないけれど頂戴させてね。の意味みたいです。
もちろん、貴重なものを観させていただくわけですし、少しでも運営の足しになるのであれば喜んでお納めいたします⛩
ということで、無事に鳳凰堂内部拝観券もゲット
ちなみに鳳凰堂内部拝観は、鳳凰堂の右手から入りますので、その付近で待ちます。
案内時間まで 10 分くらいあったので、受付所付近で案内があるまで待ちます。
一応書いておくと、鳳凰堂内は撮影禁止です。
いざ、鳳凰堂の中へ
さて、前の方々の拝観が終わり戻ってきました。
私も鳳凰堂内部拝観に行ってきます!!
はい。
ということで、
鳳凰堂内は撮影が禁止のためこれ以上は見せられるものが無いのですが、巨大な仏像さまと、歴史感じる壁画の数々。
スケールの大きさと、その中で醸す静かで厳格な雰囲気に酔いしれました。
ちなみに鳳凰堂内部といってもそこら辺を歩き回るわけではなく、巨大な仏像さまが鎮座しているところ(本堂、でいいのかな?)をスタッフさんの解説と共に観るだけなので、所要時間は 20 分で十分なくらいでした。
鳳凰堂
平等院といえば鳳凰堂ですね。
朱色が映えてとても綺麗です。
10 年くらい前にも平等院に来たのですがその時は改修工事(国宝平等院鳳凰堂平成修理 2012年9月3日〜2014年9月30日)をしていて外観のすべてを観れなかったので、なんだか感慨深かったです。
平等院ミュージアム鳳翔館
平等院ミュージアム鳳翔館は、平等院に関する博物館で、国宝とかが展示されています。
法花堂之路(ほっけどうのみち)
平安時代の平等院には、境内をめぐるいく筋かの小道があったことが記録にみえます。阿字池の東側を巡る野路(ののみち)、鳳凰堂の南側の高台をめぐる山路がそうです。この山路の一つとして法花堂之路(ほっけどうのみち)と呼ばれた園路がありました。
法花堂之路は鳳凰堂南翼廊(ほうおうどうみなみよくろう)から反橋を渡った対岸から始まる小道で、南に向かってのびていました。途中に頼通が建立した法華堂(ほっけどう)があったため、この名前が付いたと考えられています。
平成十年に、この位置で法花堂之路の一部が発掘されました。見つかったのは、河原石(かわらいし)を並べた階段で、反橋から続くこの路の起点です。法花堂之路はここから斜面を西に登り、そこから南へと続いていたと考えられます。発見された遺跡は地下に保存し、同じ位置に再現標示をしました。
平等院
この入り口の外観からは想像もつかないくらい洗練されていて綺麗な内観なので、個人的には「博物館」というよりは「ミュージアム」という言葉がとても似合うところだと思います。
平等院ミュージアム鳳翔館ももちろん撮影禁止のため、内部の様子はお見せできないのですが、洗練されたミュージアムに展示された「雲中供養菩薩像」とかはすごかったです。
ミュージアム内には国宝もありそれだけでも一見の価値ありなのですが、ここは空間づくりのクオリティがとても高いので、ミュージアム内の雰囲気を併せてぜひ味わってみてほしいです。
鳳翔館の入場料は拝観料に含まれているので、是非行ってみてください。
ミュージアムショップ
平等院ミュージアム鳳翔館の展示エリアを抜けると、ミュージアムショップに出ます。
平等院グッズが販売されていて、これが結構センスがいいんです。
京都といえば「はんなり」「和モダン」みたいなところがキーワードとして挙がりますが、平等院のミュージアムショップで販売されているものはどれも風合いが良くて好きです。
私は平等院に 10 年ぶりに来るにあたり、このミュージアムショップで再度「しおり」を購入することも目的としていたため、無事にゲットできてうれしかった✨
しかも 10 年前と変わらないデザインのしおり!!
ゲットできて最高の気分でした✨
ちなみに、
鳳翔館に入らなくても直接ミュージアムショップに入ることも可能です。
ミュージアムショップ出たところにある休憩スペース??ここも趣があってとても素敵でした。
今もなお歴史と示し続ける安息の地。
歴史を紡ぎ、伝えるために。
幾度となく修理を繰り返し、朱は現代技術によってまた輝きを取り戻す。
そして今日も。
鳳凰堂に鎮座する阿弥陀如来坐像は変わらぬ穏やかな眼差しで、いつの世にも安息の地があることを示し続ける。
平等院て不思議なところだなって、来るたびに思います。
穏やかな雰囲気の中に、映える朱色の鳳凰堂。
堂内には圧倒的な存在感を放つご本尊の阿弥陀如来坐像。
現代的なミュージアムでは、洗練された表現で空間ごと私達に国宝たちの持つ魅力を教えてくれます。
歴史を生かし、現代に生かす。
古きの良いところと新しきの良いところが融合された、そんな場所だなって思います。
いつの季節に来ても良いところだけど、今度は藤棚彩る 5 月くらいに来てみたいな。
あと、晴れの時にね笑