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日本の神話「天岩戸開き」とは?簡単にわかりやすく解説

日本の神話「天岩戸開き」とは?簡単にわかりやすく解説

日本の神話「天岩戸開き」は、日本最古の書物とされている古事記や日本書紀に掲載されているお話です。

宮崎県、特に高千穂を旅行する際には知っておくとより楽しく観光できます。

天岩戸開きとはどういうお話なのかを、簡単にわかりやすく解説します。

概要

天岩戸開きは、太陽神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が岩戸に隠れ、世界が暗闇に包まれた神話です。

天照大御神の弟である須佐之男命(すさのおのみこと)が、乱暴な振る舞いを繰り返して天照大御神を怒らせます。

それが原因で天照大御神は岩戸に隠れてしまい、世界は暗闇に包まれます。

そんな天照大御神を岩戸から引き出すために、神々は様々な方法を試みます。

しかし、天照大御神は岩戸から出ようとしません。

最後に、天照大御神の妹である天鈿女命(あめのうずめのみこと)が、鏡を手に持って踊り始めます。

天照大御神は岩戸の中から覗き、鏡に映った自分の姿を見て、驚きと喜びで岩戸から出てきます。

天岩戸開きによって、世界は再び明るさを取り戻しました。

というお話です。

ポイント

この神話は、光と闇、生命と死、そして新しい始まりの象徴として、日本文化の中で長く語り継がれています。

1. 争いの原因

天照大御神は、須佐之男命の悪さばかりしている行動に怒り、天岩戸(あまのいわと)という洞窟に隠れ、太陽を隠すことで、世界を暗闇に陥れたことに端を発しています。

天照大神は太陽の女神であり、この行動により世界は寒さと暗闇に覆われました。

2. 神々の策略

神々は天岩戸に隠れてしまった天照大御神に出てきてもらい、世界を救うために集まって対策を考えました。

この、神々が集まった場所が、有名な「天安河原」です。

天安河原

そして神々は考えた末、世界を救うために対策を講じました。彼らは大きな鏡を作り、それを岩戸の前に置き、さらに神楽を演じました。神楽に合わせて神々は笑い、天照大神は洞窟の中で何が起こっているのか気になりました。

しかし、策を講じたはじめの段階では、天照大御神は洞窟から出てはきませんでした。

3. 天岩戸の開き

天照大御神の妹である天鈿女命(あめのうずめのみこと)が、鏡を手に持って踊り始めます。

天照大御神は洞窟の外の楽しげな雰囲気がどうしても気になり、洞窟を塞いだ岩の隙間から顔を覗かせました。

その時、鏡に映った美しい姿を自分の姿であるとは知らず、鏡に映った美しきものに感動したことで天岩戸から出てきました。

天照大御神

4. 世界に光が戻る

天照大御神が洞窟から出たことで、太陽が再び輝き始め、世界は明るくなりました。

天照大御神を怒らせた須佐之男命の悪行の数々

須佐之男命は横暴な行動ばかりしていましたが、天照大御神は、基本的には弟である須佐之男命をかばっていました。

しかし、それも度が過ぎたことで天照大御神の堪忍袋の緒が切れ、ついには天岩戸へ隠れてしまうことになりました。

須佐之男命がどんなことをしたのかは、以下のようなことが挙げられます。

  1. 天の川を汚し、天照大御神の宮殿の柱を折る。
  2. 天照大御神の神殿に穢れを持ち込む。
  3. 天照大御神の姫神である天岩戸戸隠神を殺そうとする。

1. 天の川を汚し、天照大御神の宮殿の柱を折る。

須佐之男命が天の川を渡って高天原にやって来た際に、天の川を汚したり、天照大御神の宮殿の柱を折ったりしました。

天の川は、高天原と葦原中国を結ぶ重要な神聖な場所であり、天照大御神の宮殿は、高天原の秩序を象徴する場所です。須佐之男命のこの行動は、高天原の秩序を乱すものであり、天照大御神の怒りを買う原因となりました。

2. 天照大御神の神殿に穢れを持ち込む。

須佐之男命は海から泥や汚れを持ち込み、天照大御神の神殿を汚しました。

天照大御神の神殿は、高天原の神々が集う場所であり、神聖な場所であると考えられています。須佐之男命のこの行動は、天照大御神の神殿を汚し、神聖さを損なうものでした。

3. 天照大御神の姫神である天岩戸戸隠神を殺そうとする。

須佐之男命は天照大御神の姫神である天岩戸戸隠神を殺そうとしました。

天岩戸戸隠神は、天照大御神の最も愛する姫神であり、須佐之男命のこの行動は、天照大御神の最も大切なものを傷つけるものでした。この行為は、天照大御神の怒りを頂点に達させました。

これらの行動により、天照大御神は須佐之男命に激怒し、岩戸に隠れてしまいました。このことで、世界は暗闇に包まれ、人々は困窮するようになりました。

なお、須佐之男命のこれらの行動は、天照大御神を怒らせるために故意に行われたものであると解釈されています。須佐之男命は、天照大御神の弟であり、天照大御神の支配に不満を抱いていたと考えられています。須佐之男命は、天照大御神を岩戸に隠すことで、高天原の支配権を奪おうとしたと考えられているのです。

神様たちが天照大御神を天岩戸から出てきてもらうために講じた策

日本の神話「天岩戸開き」において、天照大御神を天岩戸から出てきてもらうために、神々は以下の策を講じました。

1. 天岩戸の前で宴会を開く

まず、天照大御神の弟である天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が、天岩戸の前で宴会を開きました。宴会では、神々が歌ったり踊ったりして、天岩戸から聞こえるようにしました。

2. 鏡を天岩戸の前に置く

次に、天照大御神の妹である天鈿女命(あめのうずめのみこと)が、鏡を天岩戸の前に置きました。天照大御神は、鏡に映った自分の姿を見て、驚きと喜びで岩戸から出てきました。

3. 天岩戸をこじ開ける

最後に、天手力雄命が天岩戸をこじ開けました。天手力雄命は、岩戸を力ずくで押し開き、天照大御神を外に連れ出しました。

天岩戸神社にある天手力雄命像

これらの策により、天照大御神は天岩戸から出てき、世界は再び明るさを取り戻しました。

天岩戸

天岩戸は、宮崎県高千穂町にある天岩戸神社に祀られています。

天岩戸神社

天岩戸開き神事

天岩戸開き神事は、天岩戸開きの神話をもとに、毎年 10 月に宮崎県高千穂町にある天岩戸神社で開催される神事です。

神事では、天鈿女命役の女性が鏡を手に持って踊り、天照大御神役の巫女が岩戸から出てきます。この神事は天岩戸開きの神話に基づくもので、世界に光をもたらす神聖な儀式とされています。

天岩戸開きが伝えるもの

天岩戸開きは、光と闇、生命と死、そして新しい始まりの象徴として、日本文化の中で長く語り継がれています。天照大御神が岩戸から出てきたことにより、世界は再び明るさを取り戻し、人々は困窮から解放されました。このことは、困難な状況から立ち直り、新しい時代を切り開くための希望の象徴として解釈されています。


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