- 名古屋城の新名所!西の丸御蔵城宝館で江戸時代にタイムスリップ
- 西の丸御蔵城宝館
- 江戸時代の御蔵を再現
- 戦火を生き抜いた鯱たち
- 展示室(企画展)
- 歴史情報ルーム
- ミュージアムショップ「三番御蔵」
- 歴史の息吹を感じる西の丸御蔵城宝館 - 名古屋城の新たな魅力発見の旅
名古屋城の新名所!西の丸御蔵城宝館で江戸時代にタイムスリップ
名古屋城を訪れたら、絶対に見逃せない新スポットがあります。それが「西の丸御蔵城宝館」です。江戸時代の御蔵を忠実に再現した外観、戦火を生き抜いた貴重な鯱(しゃちほこ)、そして名古屋城の秘宝たちが、あなたを歴史の旅へと誘います。しかも、入場料は無料!気軽に立ち寄れるのも魅力。
この記事では、そんな西の丸御蔵城宝館の見どころを紹介していきます。
西の丸御蔵城宝館
西の丸御蔵城宝館は、名古屋城が保有する貴重な文化財が展示されている施設です。展示と併せて当時の歴史も学ぶことができ、名古屋城の魅力を新たな角度から楽しむことができる施設です。歴史愛好家から家族連れまで、幅広い来場者に人気の名古屋城観光の新名所となっています。
- 営業時間
- 9:00 〜 16:00
- 料金
- 無料
- 公式サイト
- https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/guide/okurajohokan/
- 所在地
- 〒460-0031 愛知県名古屋市中区本丸1−1
江戸時代の御蔵を再現
西の丸御蔵城宝館は、江戸時代の御蔵を忠実に再現した特徴的な外観を持っています。具体的には、かつて名古屋城の西之丸にあった三番蔵と四番蔵の姿を現代に甦らせました。この再現により、訪れる人々は江戸時代の建築様式を目の当たりにし、当時の雰囲気を肌で感じることができます。
御蔵(おくら)とは、江戸時代に各地から集められた税としての米を保管していた大きな倉庫のことです。これらの御蔵は、当時の経済や食糧管理において重要な役割を果たしていました。蔵奉行(くらぶぎょう)という職業があったほどです。名古屋城にも複数の御蔵が設けられ、尾張藩の財政を支える重要な施設として機能していました。
西の丸御蔵城宝館は、このような歴史的背景を持つ御蔵の姿を現代に伝えつつ、内部では名古屋城の貴重な文化財を展示・保管するという新たな役割を担っています。過去と現在をつなぐ架け橋として、来館者に名古屋城の歴史と文化の重要性を伝える重要な施設となっています。
戦火を生き抜いた鯱たち
西の丸御蔵城宝館のみどころの 1 つは、昔の鯱(しゃちほこ)です。旧国宝であり、こちらの鯱は名古屋城正門に掲げられていました。
この鯱、壊れているのに気が付きますか?尻尾がありません。実は名古屋城の正門を飾っていたこの青銅の鯱には歴史があります。
元々は江戸城の門にあったものですが、1910年に名古屋城へ移されました。第二次世界大戦中の空襲で正門は焼けてしまいましたが、この鯱は破損しつつも奇跡的に戦火を免れました。
今、正門に見える鯱は 1959 年に新しく作られたものです。でも、昔の鯱もこうして大切に保存されています。
江戸時代から今日まで生き残った貴重な鯱。名古屋城の歴史を感じられる宝物です。
そしてこちらは、名古屋城の表一之門(おもていちのもん)に設置されていた北方銅鯱と南方銅鯱です。
写真左に映っている北方銅鯱には、驚きの秘密があります。
この鯱の口の中には、焦げた木材が残っているんです。これは、第二次世界大戦中の空襲で門が燃えた時のもの。鯱の内部に木材が使用されていて、それが残っているんです。
戦火によって表一之門が焼失し、鯱は落下、戦火の熱で高温になりましたが、鯱は奇跡的に無事でした。そして、鯱の中の木材は完全には燃えきらず残りました。
鯱の内部に木材が使用されているのは他の鯱にはない特徴で、昔の人がどうやって鯱を作ったのかを知る手がかりにもなります。
北方銅鯱は、まさに歴史の生き証人です。特別な鯱です。
そして、写真右に映っている南方銅鯱。
もともとこの門には瓦でできた鯱がありましたが、1910 年に江戸城から運ばれてきた青銅の鯱に替わりました。
実は南方銅鯱の背中には、秘密のメッセージが刻まれています。それによると、1660年に江戸幕府のお抱え職人、渡辺親子によって作られたことがわかります。
実は、父親が設計して息子が作ったらしく、耳の形など細かいところで違いがあるんです。親子の腕比べみたいで面白いですね。ぜひ近くで観察してみてください。
こちらも、350 年以上前から、江戸と名古屋をつなぐ歴史の証人。大変貴重です。
展示室(企画展)
展示室は城宝館のメインコンテンツで、沢山の重要文化財が展示されています。時期によって企画が変わり、展示されるものの内容も変わります。展示室での撮影は禁止です。
以下は過去に実施された企画展の一部です。名古屋城の屏風や建築を取り上げたり、武具甲冑・刀剣を取り上げたり、はたまた徳川家康の謎を取り上げたり。歴史好きには楽しい企画が多いです。
- 名古屋城振興協会所蔵品展「武具・甲冑」
- 企画展「名古屋城本丸御殿障壁画 と 復元模写」
- 企画展「家康の謎 名古屋城本丸御殿の黒木書院」
- 企画展「尾張ゆかりの甲冑・刀剣」
- 開館記念特別展「名古屋城誕生!」
企画展は、開催してから約 2 ヶ月で次の企画に変わります。その企画の展示物が多い場合は、同じ企画展開催中でも展示物が変わっていきます。どんな宝物に出会えるかは、あなたの運次第。ワクワクしますね。
歴史情報ルーム
歴史情報ルームは、名古屋城の築城から現在までの歴史をたどる事ができるエリアです。子供向け解説や、ゲームなどもあり、子供でも楽しめるコンテンツも充実しています。
名古屋城のはじまりから現代までを、時系列順で解説や資料を見ていくのですが、情報整理がきちんとされているので初心者でもわかりやすく、歴史好きもきちんと楽しめるような内容になっています。
ミュージアムショップ「三番御蔵」
ミュージアムショップは、ここでしか手に入らない名古屋城オリジナルのお土産が販売されている名古屋城公式ショップです。「三番御蔵」という名前で、昔の米蔵をイメージした内装になっています。
特におすすめは「米」にちなんだグッズ。建物の雰囲気にぴったりで、思い出に残る素敵なお土産になりそうです。名古屋城観光の締めくくりに、ぜひ立ち寄ってみてください。
歴史の息吹を感じる西の丸御蔵城宝館 - 名古屋城の新たな魅力発見の旅
江戸時代から脈々と受け継がれてきた名古屋城の歴史。
西の丸御蔵城宝館で目にした鯱たちは、戦火をくぐり抜け、何百年もの時を超えて私たちに語りかけます。その姿は、名古屋の人々の強さと復興への思いを静かに物語っています。
展示室で出会った貴重な文化財の数々。それらは、私たちの先人たちの知恵と技術の結晶。そこには、当時の人々の暮らしや思いが詰まっています。
歴史情報ルームで触れた名古屋城の歴史。それは、この地に生きた人々の喜びや苦労、そして希望の物語。
歴史の息吹を感じられる、それが西の丸御蔵城宝館です。
名古屋城を訪れる際には、ぜひ西の丸御蔵城宝館にも足を運んでみてください。
あわせて読みたい: